テレビのドラマでよく見かける裁判のシーンとは違うところや、これ見たことある！といったシーンなど、私が実際に体験した事や、裁判の中でのお仕事についてお伝えします。
実際の裁判の中身。
裁判員に選ばれたら，裁判官の方々と共に，法廷に立ち会い，判決まで一緒に過ごすことになります。
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刑事事件の裁判を公判と言いますが、公判では証拠書類を取り調べるほか，証人や被告人に対する質問が行われます。
検事の方から、証拠書類の提出があり、事件の詳細が明らかになっていくのです。
よくドラマなどで死体や証拠の写真が出されるシーンがあると思います。そのシーンから裁判が始まっていきます。
ドラマなどから得た勝手なイメージで、凶器や現場写真などをしっかりとみないといけないのかな？と思っていたので、正直怖い！見たくない！と思っていました。ですが写真などはなく、白黒の絵で“こんな感じでした”と簡単なスライドで見る程度でした。
なかなかのピリピリムード。
そこから被告人や証人の方に質問が始まっていきます。
「異議あり！」といったドラマでよく見るシーンもあり、なかなか普段の生活では感じないピリピリとした空気が流れていきます。
朝から夕方まで被告人や弁護士、検察の意見などを聞くというのが最初の仕事ですが、なかなか体力的にしんどいものがありました。
看護師さんや保育士さん、介護職員さんの方々であればお話を聞くという事に関しては慣れているかもしれませんが、
なんといってもその場には被告人がいて被害者家族がいて、各友人・家族が傍聴席にいる…精神的にも疲れる環境でした。
多数決で判決が決まることも。
一通り話を聞いた後、
被告人や検察の証言や証拠をもとに、事実を認定し被告人が有罪か無罪か、有罪だとしたらどんな刑に、量刑にするのかを裁判官と一緒に議論（評議）し、評決することになります。
検察側の量刑や弁護士側の量刑、また過去にあった事件の実際の判決から、今回の事件であればこのぐらいの量刑が妥当かな？というモノを導き出していきます。
年齢も仕事も性別も違う裁判員の方々が集まり、それぞれの意見を出し合い、評議を尽くします。それでも意見の全員一致が得られなかったとき、評決は多数決により行われます。
評決内容が決まると、法廷で裁判長が判決を宣告することになります。裁判員としての役割は，判決の宣告により終了します。
短いもので２〜３日、長いもので半年ほどかかる裁判員裁判もあるそうです。
基本的には日中の電話や仕事への対応というのが滞ってしまうので、看護師さんや介護職員さん、保育士さんは、現実的にはなかなか厳しいかも。特に職場の理解が必要なことだと思います。
特に保育士さんであれば、クラス担任業務や運動会などのイベントの準備などに追われる中で拘束されるのは厳しいはず。事前にフォローなどがしっかりとしている法人さんに、人員が多いところに入職ができているのであれば問題ないかと思いますが…ご注意を！
《今回のコラム寄稿者》
KAMI/SHERPAキャリアアドバイザー
呉服屋大手で、着物販売や着付けの経験をもつ
異色のキャリアアドバイザー。
特に神戸市・西宮市における医療法人とのパイプは強く、新卒~中途採用のキャリア支援を一手に担う。
休日は、銭湯や一人立ち飲みにも行く、
マイペースなアラサー。
お仕事のことでお悩みの看護師さん、
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