新社会人になられた方、おめでとうございます。初めての職場で緊張することも多いかと思いますが、緊張も束の間。右も左もわからないアナタを目掛けて、間も無く様々な勧誘の話が入ってくるはずです。そう、あなたが看護師になるのを待っていたかのごとく寄ってきます。その中でも気をつけて欲しいのが・・・

生命保険の勧誘
病院で勤務していたら、おそらく日本の生命保険の担当者が新年度の頃に営業に回ってくるはずです。(外資系の生命保険会社はなかなか入る隙がない、、と嘆いている方も多いです)
『〇〇さんとか、先輩さんも、こちらで加入してますよー』という感じで、加入するのが当たり前かのごとくのテンションで勧誘をしてくると思います。
生命保険の勧誘そのものは何も悪いことはないですが、本当にその保険が自分に必要かどうかは、自分のペースでしっかりと考えてもらった方がいいと個人的には考えています。(関連記事/収入が高い看護師ほど、要注意。自分のライフスタイルに合わせた保険を選ぼう。)
生命保険の担当者がゆっくり考えさせてくれるかどうかはわかりませんが。(笑)
『少しでも若いうちに加入しておいた方が月々の掛け金もかなり安くなってお得ですよ?』と言われたら、たぶんアナタのことを考えているというよりは、
よくある営業トークだと思った方がいいです。その言葉が、クロージングの時に鉄板で使われるフレーズです。
生命保険にもいっぱい種類がある。
掛け捨てタイプであったり、積立タイプであったり。
ガンに特化したタイプだったり、女性の特定疾患に特化したタイプだったり、オプションをつけていろんなものと組み合わせることが可能です。
どんな保険に加入するかも大事ですが、なんのために加入するか、どこで加入するかも大事です。
貯蓄というよりは自分の怪我や病気が心配なのか(家族がガン家系かどうかなども確認した方がいいかもですね)、将来の貯金がメインで、怪我や病気は少しだけカバーできてたらOKと考えるのか。
何が正解というのはないですが、月々に数万円も支払いが発生し生活を圧迫するぐらいの保険に加入しているような看護師さんもいれば、月々数百円という支払いで済んでいる看護師様もいらっしゃいます。
(関連記事/お金を守りたかったら、〇〇の時に看護師と名乗るな。看護師専門のFPが教える、お金の守り方。)
後悔しないために。
やっとこさ、学校を卒業し就職して、毎月振り込まれる給料を見ると、少しだけお金持ちになった気分になるかもしれません。
(関連記事/看護師と、プロ野球選手の意外な共通点。)
でも、それまでお金の勉強もしたことがなく、どうやって貯金していけばいいか、自分に何かあった時のお金のことも考えながら何を準備していけばいいか、わからないことだらけだと思います。
そういった看護師様と、保険のプロでは情報の非対称性が極めて大きくなります。
『こっちの方がいいですよ?』
『看護師さんが一番入ってるのはこのタイプですよ?』
と言われたら、わからないままハンコを押してしまう人も多いと思います。
大事なことなので、もう一度お伝えしておきましょう。
保険に入ること、勧誘を受けること、そういったことが悪いということはありません。むしろ、将来何が起こるかわからないリスクに対してヘッジをかけることもできます。自分ではカバーできないと思うリスクの部分を納得できる形で解消することが保険だからです。(ただファイナンシャルプランナーとして専門分野で書籍や顧問料などでマネタイズできる人は保険加入を勧めない傾向が強いです。)
でも、内容をイマイチわかっていないのに。自分が加入した保険商品の説明を他人にもできないのに。
担当者に言われたから。みんながこれに入ってると言われたから。
そういった理由で、生命保険に加入すると、とんでもなくカモにされている可能性がありますから気をつけてくださいね。実際、看護師のためのキャリア支援サイトということで活動していると、SHERPAにかかってくる営業のうち、半分は生命保険会社の方や、不動産の投資会社の方です。
もちろん、信頼できる会社や担当者もいます。業界全部がダメ、というつもりなどありません。
ただ、
看護師さんが保険に加入したり、不動産を買ってくれた場合は、金銭をキックバックするから、オタクで看護師を集客してイベント開催してくれませんか?と、会ったことも見たこともない会社から連絡が来ることもあるのです。
なので、
SHERPAでは、自社サイトに、他社のサイトを貼り付けて広告収入を得ようというアフィリエイトをしよう、、という気もありません。それ以外でマネタイズができているからです。
(関連記事/乱立する看護師の転職サイト。ところで、転職サイトのランキングはどこまでアテにできるの?)
普通に、怖いですよ。(笑)
私も、社会人となってもう15年以上経ちますが、投資の話も、勧誘の話も、いろんなお話を受けました。そのうち、甘い汁を吸おうと手を出して、とんでもない苦渋を舐めさせられたこともあります。それはもう、勉強代と割り切れないぐらいの金額です。(笑)
自分が精神的に弱っている時、自信がない時、不安な時、お金に困っている時、そういったときほど、甘い話が寄ってきたときに手を出してしまう傾向があると気付くのに、何年も、何百万円もかかりました。
だから、自分を守る為に、お金の勉強をして、ファイナンシャルプランナーの資格を取ったり、MBAを取得して自己研鑽をしています。それでもまだまだ足りないぐらいですけどね。
(関連記事/医療従事者だからこそ、有利に行える投資とは?)
今の自分が、新社会人になった自分にお金のことでアドバイスするとしたら・・・
『必ず資産を買え』ですかね。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。
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