『看護師資格を活かして仕事をしたい』転職相談で、よく求職者様から言われますが、その本質的な意味を問うと、完全に2タイプに分かれます。一方はすぐに理想の求人が見つかり職場が決まりますが、一方は求人を探せど探せど見つからず。さあ、あなたはどっちのタイプですか?

アップデートできる人。
看護師資格に限らず、世の中にはいろんな国家資格があります。
医師や弁護士、公認会計士のような難易度の高い資格もあれば、数日で取得できるような難易度の低い資格も様々。
(関連記事/資格に縛られすぎ?看護師以外にも道はたくさんある!)
どの資格を取得して仕事をするにしても、
大事なことは実務経験を積みながら、日々の業務の中で改善を繰り返し、アップデートを重ねながらプロとして成長していくことだと思います。
医療の現場でも、10年前とは変わらない普遍的なこともあれば、日進月歩でどんどん変わっていくこともあるかと思います。
他の誰でもできる仕事ではないという責任感を持ち、常に足りない知識や情報をインプットし、顧客(患者様)や、職場にアウトプットしていく。
そういった特別な活動を行うための、最低限のライセンスが資格であり、その仕事の結果として高い報酬を得る。
誇りと責任を持ち、前に進もうと意識がある人ですね。
資格を活かして働く、、ということをこのように捉えている人がいます。
アップデートしない人。
資格を取得して、それで終わり。
資格を取得すれば、条件のいい仕事に就くことができて資格手当がもらえて他の人より優遇される。
そんな求人があるはずだから、そんな求人を探している。
そう考える人も世の中には圧倒的に多いです。
資格取得がゴールであり、忍耐のうえに経験を重ねるでもなく、試行錯誤やアップデートもせず、とにかく頑張って取った資格だし仕事はあるはず、、、と思い込んでいるような人も多いです。
そういった人が守られてしばらくは生きていける業界もあれば、一瞬で消え去ってしまう厳しい業界もあります。
既得権益のある世界では、資格だけで食っていける業界もまだまだありますが、AIの登場でそういった業界もどんどんコストカットされていくのは避けられないでしょうね。時間の問題だと思います。
さあ、採用したいのはどっち?
資格を活かして働きたい、、の思考回路を紐解くと、上記のように2パターンに分かれます。
人それぞれの人生ですし、価値観もそれぞれ。
どっちがいいとか、悪いと批評などをするつもりは一切ありません。
ただ、『
どっちの考え方の人を採用したいですか?』と人事担当者や経営者に聞くと、答えは聞くまでもないとは思います。(笑)
資格を同じタイミングで取得したとして、そこから実務経験を5年積んだとしたら、
同じ5年という時間でも、あまりにも濃度が違うでしょう。そして、これからの5年もきっとそうなるはず。
(関連記事/採用の現場で議論。「人材」と「人員」の違いについて。)
そういった濃度の違いは、履歴書だけではなくて、顔や言葉遣い、コミュニケーションのすべてに一瞬でわかる輝きを放ちます。
だから・・・
資格があってアップデートできる人は、向こうが探して見つけてくれます。
でも、
資格があってもアップデートしてない人は、その人が求人をずっと探してます。(関連記事/『いい求人があれば転職したい』という人ほど、転職できないカラクリについて。)
これがキャリアアドバイザーとして肌でヒシヒシと感じる現実です。
あー、こわ。自分もアップデートしなきゃ。ちなみに、今回のこと全部、自分に言ってますからね。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。
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