企業内看護師の求人が知りたくて、転職サイトに登録したのに、全然情報がなくて困っている。という看護師様からの相談が本当にコンスタントにあります。今回は、なんで転職サイトに情報がないの?どうやって見つけるの?そもそもどうやって受かるの?そんなお話です。
企業内看護師の実態。
転職サイトに登録しても企業内看護師の求人情報がなかなかないんです、、というお悩みをもつ看護師様も多いと思います。
結論からお伝えすると、転職サイトを見ても、ほとんどというか、99.99%求人はありません。(関連記事/看護師の転職サイトにおける、おとり広告、ダミー求人に一言、二言。)
求人企業名が非公開の場合は、ほぼ間違いなくダミー求人ですし、企業名が公開されているものについても実際にはすでに募集が終了している、という可能性が非常に高いです。必死にグーグル検索してみたけど、なんだかんだ時間の無駄だった、、という人も多いはず。
そもそも、企業内看護師というのは応募したい方の人数と、実際の採用人数には大きな乖離があります。いわゆる需要と供給のバランスが究極的に偏っているんです。たった1つの席を巡って、数百人・数千人が潜在的に企業内看護師の求人を探していて、実際にここしかないというタイミングで求人を見つけた方が応募となっても、数名・数十名という競合がひしめきます。
それだけ企業内看護師の求人は人気がありますので、紹介会社を使って募集しなくても、採用は比較的容易なんです。だから、紹介会社を使わず、直接採用で選考を進めていく。これが企業内看護師の選考の大前提となります。
もし、企業内看護師を本当に目指すなら、転職サイトに登録したり、エージェントに登録するよりも、自分で必死になって求人を探す。そして直接応募する。これが可能性を上げる戦略になります。
私自身、紹介という形で企業内看護師の求人を取り扱い、内定→入社というケースは実績としてありますが、これまでのエージェントとしての経験を振り返っても、たったの1件だけです。そういった経験も踏まえ、基本的には自己応募を推奨します。
(関連記事/紹介会社経由の応募と、自己応募。どっちが内定が出やすい!?)
求人はどこにある?
さて、転職サイトを見ていても企業内看護師の求人は実際にはほぼない、、という悲しい事実をお伝えしました。(薄々気付いてる方も多いはずなんですが)
そもそも、なんで本当は求人もないのに企業内看護師の求人が転職サイトに記載されているかというと、それを求めてたくさんの看護師様が個人情報を入力して登録するからです。(関連記事/転職サイトに登録すると、電話がしつこいってホント?)
企業内看護師の求人の情報が知りたくて登録したのに、
『この求人はなくなった』
『書類選考をするので履歴書だけ先に送ってほしい』
『希望に近い別の求人情報を提供する』
と、なんだかんだかわされて、別の求人を提案されたことないですか?
実際、そういった釣り広告として戦略的に使われることが多いのです。
転職サイトというのは、もちろん使い方によっては求職者にとっても有益なものとなりますが、あくまで二次情報になります。
タイミングしかり、実存の可能性しかり、本当に企業内看護師の求人を見つけるには、一次情報を取りにいくことが大事です。
一次情報とは?
すなわち、企業の採用ページです。ここにリアルタイムで求人情報が出ています。また出ていなくても問い合わせをすることで、世の中に発信される前の企業内看護師の求人の情報を先に取得することも可能です。
とはいえです。日本国内の企業数は367万社以上あるようです。
(参照/日本経済新聞/21年の企業数は367万社、コロナを受け飲食・宿泊が減少)
これを1件1件調べていくの?って感じですよね。
でも、企業内看護師の求人の情報も持っている関係者とコネクションがない限り、転職サイトを見ているよりも、企業の採用ページを直接チェックする方が確率は上がると思います。
そして、見つけ方にはコツがあります。とりあえず367万社の会社のHPを片っ端から見ていったらダメです。
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そもそも企業内看護師を採用するってどんな会社?
どんな目的で企業内看護師を採用するの?
どれ位、企業内看護師を採用するのにコストがかかる?
採用することでどんなメリットがある?
....etc
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企業内看護師を採用するとしたらこんな企業だろうな?と仮説を立てて、そういった企業群から調べていくのがコツです。とはいえ、これでもめちゃくちゃしんどい作業です。
イメージとしては、小さい会社よりも大きい会社。
IT系の企業の場合は、メンタルや生活習慣病のサポートがメイン。
工場系の企業の場合は、健康管理だったり、発熱や怪我の対応がメイン。
どちらの業務が自分のイメージに近いかなども、考えながら企業群を絞っていきます。
私自身もこの作業は定期的にやっていますが、まあ時間はあっという間に潰れますし、もうめちゃくちゃ目が痛くなります(笑)
でも、見つけた時は『おー!!!!あった!!しかも応募資格も満たしている!!』って、絶叫しますね。探している時は、たいていご相談いただいてる看護師様(保健師様)がいてるので、すぐに共有させていただき、エントリーの準備に入ってもらいます。まさに一刻を争う瞬間です。他にもどんどん応募者が集まる前にスピード決着に持ち込みたいですからね。
今までと違った支援。
・企業の採用ページを隈なくチェックし、企業内看護師の求人を発見するリサーチ業務。
・実際に見つかった求人をリスト化し、すみやかに求職者様に情報共有を行う業務。
・エントリーするときに履歴書・職務経歴書の確認と添削アドバイス。
・書類選考を通過したときの面接対策ならびにフィードバック。
こんなことを今までは、SHERPAでは無料でやっていたわけです(笑)
とはいえ、さすがにとんでもなく時間がかかるうえに、ボランティアをやり続けるには限界がきてしまいましたので、少人数制の有料サービスにして今年からご相談を承っています。(とはいえ、弊社にとって利益が出るような金額では到底ないのですが・・・まあ他の会社ではまずやらないでしょうね。ビジネスとして利益が出ないので)
(関連記事/求人のご紹介が難しい求職者様について。)
サーチ業務を続けると、イレギュラーではありますが、実際の企業内看護師の求人も見つかり、それを看護師様(保健師様)にシェアすると、『こういった求人を求めていました、希望通りです!』というお声を毎回いただきます。
※誰も知らない企業というよりは、日本を代表するような大企業の関連会社とか生産拠点で求人が見つかることが多いですよ。
まあ、そこから受かるかどうかは、別問題なのですが、ここまで到達すること自体がほとんどの方にとって困難ですからね。実際に求人を見つけて応募してダメだったら、それはそれで、ある程度の納得感だったり、諦めみたいなものも出てくるのかもしれません。
もうちょっと経験を積んでからにしよう!とか。自分の課題を修正してから再挑戦しよう!とか。
そういった過程の中で、企業内看護師ではなく、少しだけポイントをずらして、看護師の経験や資格を活かして働ける一般企業があればそっちも考えてみたい、という相談に発展することも多々ございます。
(関連記事/土日祝休みで月給35万円以上?看護師の資格や経験を活かして働ける一般企業の求人が出た!)
自分のやりたいことは明確に決まっているのに、情報の取り方がわからない。転職サイトのダミー求人に振り回されてばかりで、時間の無駄になってしまうのが嫌だ。
こう思う方は、今回のコラムに書いてあることをもとに、一度自分で調べてみてください。
それでも転職活動がキツかったら、その時はお気軽にSHERPAまでご相談ください。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。