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人材紹介と人材派遣

一言で言いますと「人材紹介会社」と「人材派遣会社」の違いは、雇用主の違いになります。

 

「人材紹介」の場合は、就業する会社（病院）が直接、雇用主となり、「人材派遣」の場合は、「派遣会社」が雇用主となります。

 

お金の観点から言いますと、直接雇用の場合は、就業先企業（病院）から、労働者本人が直接、給与や社会保険などの対価待遇を受けます。

 

しかし、派遣の場合は、派遣先企業（病院）から派遣会社へお金が入り、派遣会社から、本人が給与や社会保険などの対価待遇を受けることになります。（つまり、この時に派遣会社の取り分を抜かれるということになります）

 

また管理の観点から考えると、直接雇用の場合は、紹介会社は労働者と雇用契約を結んでいるわけではありませんので、就職が決まれば、そこで基本的には終わりです。あとは頑張ってね、の世界です。

 

しかし、派遣の場合は、派遣会社と労働者が契約を結んでいるため、今週はあそこへ行ってね、来月はあそこへ行ってね、残業したならキチンと報告してね、という具合になります。

 

紹介と、派遣では、どちらも厚生労働省の許認可が必要ですが、まったく別物になります。（ちなみに、SHERPAは派遣を行ってません）

 

なんとなくイメージは掴めたでしょうか？

 

さて、実はここからが本番です。

紹介会社を利用するリスク

求職者が紹介会社を利用して、就職や転職を行う場合、上述のように転職が決まれば、そこで基本的には終わり、となれば、その後が怖くないですか？聞いていた雇用条件と違っていたらどうしよう、残業が多かったらどうしよう、ナドナド。

 

よって、求職者が紹介会社を利用する際の最大のリスクはこの部分になるわけです。

 

逆にいうと、転職後のこんなはずじゃなかったというリスク（求職者にとっても、採用側にとっても）を極力回避することが紹介会社の実力であり、存在意義になるのではないでしょうか。（関連記事/看護師が転職する際に押さえておきたい、専門医のこと。）

 

よく、「掲載している求人数が多い紹介会社がオススメ！」なんてありますが、もし本当に掲載している求人の数が重要だとすると、求職者が紹介会社を使うメリットはほとんどありません。

自己応募なら選択肢は無限大

なぜなら、紹介会社を使わないという会社（病院）も、たくさん存在しているからです。わざわざ、紹介手数料を払わなくても、公募で十分確保ができるから、紹介会社は使わないよ、という会社（病院）がたくさんあります。なんなら、こういった会社（病院）の方が人気が高い傾向が見られます。残念ですが、紹介会社を使えば、こういった案件へはタッチできなくなるのです。

 

つまり、紹介会社を使わず、自己応募で転職活動をするなら、求人サイトに掲載されている案件はもちろんのこと、紹介会社を使わない会社（病院）も、選択肢に入れることができるのです。経歴のしっかりとした正看護師さんであれば、十分どちらでも転職は可能になるため、選択肢は圧倒的に多くなります。（関連記事/なぜ、看護師はわざわざ転職サイトを使って転職するの？）

 

もし求人の数が大事だと思うなら、是非とも自己応募をオススメします。

 

紹介手数料というコストが発生しないぶん、企業（病院）も喜んで採用してくれるでしょう。（しかし、自己応募には落とし穴もあります）

大事なのはアフター

それでも、やはり紹介会社を使いたいかも！ということであれば、紹介会社がどれだけ確かな情報を持っているか、を求めているからですよね。勇気を振り絞って転職したのに、こんなはずじゃなかったというリスクを抑えたいからですよね。慣れない転職で、不安な点を少しでも解消し、よりよい転職にしたいからですよね。（関連記事/ちなみに、看護師の転職サイトを運営している紹介会社って売上ノルマがあると思いますか？？）

 

就職や転職が決まれば、そこからが本当に大事。


 

SHERPAでは、そう考えています。

 

お困りのこと、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

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≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント

自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラサー。