さて、看護師の転職も世の中にある重要な決断の1つですが、重要な決断を下す際、スグ決めた人と、一晩寝かす人では、その後の満足度に違いが出ていると、ある研究でわかったそうです。それがホントなら、気になりませんか?
アメリカのトップ大学の研究結果
人生は決断の連続です。自動販売機で、どの缶コーヒーを買うかという些細な決断から、今の恋人と結婚するかどうかといった重要な決断まで含めると、決断の積み重ねがアナタそのものだと言っても過言ではありませんよね。
マサチューセッツ大学アマースト校のレベッカ・スペンサーと共同研究者であるハーバード・ビジネス・スクールのユマ・カーマーカー、スタンフォード・ビジネススクールのババ・シブが行なった実験の内容で、とあるノートPCの購買プロセスから、今回のタイトルの結果が出たようです。
実験の前提は次の内容です。
複数の決断対象(ノートPC)の長所と短所を、就寝前に伝えられた被験者と、朝(つまりこれから一日が始まる人)に伝えられた被験者では、自分の選択に対する満足度にどのような影響を及ぼすのか。要は一晩寝かして結論を出すと、それがよりよい満足につながるか、どうかということです。
結論から言いますと、
一晩寝かして決断を下した方は、自分の決定に満足しない傾向が強くみられたのです!
これは、重要な決断は一晩寝かせてから、というこれまでの常識とは違った結果となります。
なぜ、このようなことが起こったか。
睡眠と記憶の影響。
これは
睡眠と記憶の関係が影響しているのですが、確かに一晩寝かした方が決断対象に対する長所や、その他情報への記憶力は良かったと、明らかに出ているようです。(間違いなく、睡眠は重要だということです)
しかし、脳は長所の方を特によく記憶しているが故に、その他の選択肢の長所との比較が継続して続き、決定後も自分の選択が正しかったかどうか、葛藤が続くのでしょう。
なんとなく、わからなくもないですよね。
カナダとオーストラリアのどっちに海外留学するか、決めたはずなのに、やっぱりどうしようかな、とか。
(関連記事/応援看護師の求人を活用。オーストラリア留学と、結婚資金を貯めたパターン。)
循環器病棟と整形外科病棟と、どちらを配属の第一希望とするか、決めたはずなのにやっぱり迷ってきた、とか。
先輩にこの日の夜勤シフト、交代できますよと伝えたものの、やっぱり飲み会が入りそうだから言わなきゃ良かったかも〜とか。
このような葛藤とか、迷いをよくしてしまう優柔不断な人は、一晩寝かして決めるより、その日のうちにスパッと決めた方が良さそう、ということが今回の研究結果からわかる、決断に関するヒントではないでしょうか。
一歩前へ。
考えすぎるよりも、エイヤーと思い切りよく決めて、行動している人を見ると、この研究結果も頷けるのがわかります。
(関連記事/看護師の転職サイトを見ていると、転職が長引くことがある?)
転職をするとか、誰と結婚するか、みたいな重要な決断はそれこそ一日で決めれるような問題ではないかと思いますが、その辺りは、まだまだ研究がされていくようですよ。
さて、SHERPAではそうこうしてる間も、看護師さんや、その他専門職の方からの就職・転職・アルバイトのご相談やご依頼をいただいております。
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一晩考えるかどうかは、お任せします。
参考:レベッカ・スペンサー『"Sleeping on It" Doesn't Lead to Better Dicisions』、『「一晩置く」ことで意思決定は向上するのか』、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー、ダイアモンド社、2017年3月号、96-99頁
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに精通し、29歳の時に医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラサー。
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