自分がしたことなかったら、意外とわからないのが献血。現役の看護師さんでも全然知らなかったなんていうぐらい、献血には意外な事実がたくさんあります。この中身を知ったらきっと驚くはずです。その中身とは・・・
7.2%
この数字、何を表しているかご存知ですか?
これ、
大阪府の20代‐30代の献血率です。すなわち100人いたら、93人は献血をしていないということになります。つまり、ほとんどの人が献血をしていないということになります。
無関心な人もいるでしょう。他人事に思っている人もいるでしょう。献血したいけど、体調の問題や持病があってできない人もいるでしょう。いろんな事情があると思います。
実際に、献血に最もご協力いただいている年代は40代‐50代。この15年間で40代‐50代は右肩上がりの推移を見せています。おそらくですが、ケガや病気などのリスクが上がったり、親族などの看病で輸血が必要な場面などを見てきて、他人事に思えないことも多いのかもしれません。
輸血が必要となる患者さんの年齢も、ほとんどが50代以降になっています。しっかりと同年代で助け合ってるんですね。
-40.5%
なかなかの減り具合ですね。これは、何が減っているのでしょうか?
こちらは、
ここ15年間における20代‐30代の献血者減少率。
平成11年度の大阪府の献血者数の数値と比較して、40.5%も減っているのです。大阪だけではなく、全国的にも同じような数値になっています。
もし、自分の銀行口座の預金残高が40%減ったら、ショックですよね?大事なものがなくなったら何とかしたいと焦るかもしれません。それと同じことが血液センターで起こっているのです。
若者が献血に行かない、というのは今に始まったことではないですが、ますます行かなくなってしまっているようです。なぜ、これだけ減少してしまうのでしょうか?
16.3%
この数字が最も意外に思われるかと思います。現役の看護師様であれば、肌感覚で分かっている方も多いかと思いますが、特に医療系のドラマの影響を受ける一般人は皆さん漏れなく「えっ!」と驚かれます。
これは献血で集まった全血液のうち、大量出血を伴う手術の時に使われる血液の割合です。
輸血は大きな外科オペの時に最も使われているイメージだったかと思いますが、実はもっと別のことに使われていたということなんです。では、献血で集まった血液のほとんどはどんな時に使われているか・・・
『一般的に、輸血が行われるのは大量出血や手術の時と思われがちですが、実は83.7%がガンをはじめ、病気の治療で使用されます。特にガンについては、抗がん剤の使用により造血作用が低下した患者さんに輸血が行われ、長期にわたる治療のため一人の患者さんに対して頻回の輸血が行われます。』※大阪府赤十字血液センター提供の資料より抜粋
94.1%
こちらは、
20代のスマートフォン所有率です。(2015.5.19総務庁調査)
身の回りの疑問が、自分の手の中で解決できる便利なスマートフォン。ちょっとした娯楽も手のひらサイズでどんどん提供され、簡単に欲望を満たせる時代です。
ついついスマートフォンの画面ばかり見てしまい、自分の目の前や身の回りで起こっている本当に大事なことにも気付かない、なんてこともあったりするかもしれませんね。
今回の献血に関する意外な事実。できるだけ94.1%のスマホ所有者の手元に届き、少しでも多くの人が、「献血って大事やね」「献血に行こう」「献血って思ってたより痛くない」、そう思ってもらえるよう、シェア・拡散してくれると幸いです。
※大阪府赤十字血液センター提供の資料を基に記事作成※参照
日本赤十字社HP
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラサー。
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