どのような雇用条件かを「目」でチェックし、職場の評判や噂を「耳」で集める。一般的に多くの看護師様の就職・転職活動が、視覚と聴覚だけで済まされています。しかし、嗅覚を使えば、もっともっとリアルな情報が掴めるのです。さて、嗅覚からどんなことがわかるかと言うと・・・

人間の嗅覚
付き合っていた恋人がいたけど、
「ニオイが生理的に、どうしても無理で別れた」なんて友人の話を聞いた時に、思い出した話があります。
人間の生殖研究分野の世界的権威でもあるロバート・ウィンストンによると、
人間は、自分のDNAに最も適したDNAを持つパートナーを、嗅覚によって本能的に判断するようです。
異性に対する好きなニオイ、なんとも思わないニオイ、生理的に無理なニオイ、色々あるかと思いますが、それは嗅覚が本能的に、一瞬で感じ取っているのです。子孫繁栄のために、何万年も継がれてきた能力です。
この能力、転職で使わないと勿体ないです。
その病院、その病棟、その介護施設、そのクリニックなど。
その職場に、独特のニオイが存在します。
単なるニオイの好き嫌いの問題ではなく、SHERPAのキャリアアドバイザーは、日ごろ医療機関に出入りする際、
そのニオイから職場の様々な背景を読みます。

衛生管理のレベル
最も顕著なのは衛生管理の問題です。病院ホームページなどの写真では導線が広く、きれいな病院だという印象を持ったとしても、いざ病棟に入った時に、ニオイにギャップがあればどうでしょう?
・患者様のオムツ交換は定期的に交換されているか。
・シーツ交換がしっかりとされているか。
・廊下にあるボックスはこまめに管理されているか。
・各種、衛生用品が整理されているか。
・ニオイの発生をどこまで薬品で抑え込んでいるか。
嗅覚を研ぎ澄ませば、そんなことが容易にわかります。
看護師様であれば、自分が勤務している病院以外の医療機関に入った時に、無意識にニオイが気になったことはありませんか?
人員不足・経営状況まで予測できる。
医療機関によっては、
衛生面を大手清掃会社に外注して、徹底しているところもあります。また介護職員を手厚く配置し、看護師が看護業務に専念できるよう、しっかりとマネジメントしているところもあるのです。(離職率に大きく関わる問題です)
逆に、
1Fの外来だけはリニューアルして綺麗だけど、2Fより上の病棟は何もリニューアルがなく、古いまま、介護職員も少なく、看護師の業務も混沌としている、備品関係も不衛生のまま使い回し、なんてところも割と多いのです。
しっかりとコストをかけないといけないところにお金を回さず、という経営の本質的な誤りが、現場で働く看護師さん含め、多くのスタッフにシワ寄せが来ている、ということがニオイで予測できるのです。
これ、医療現場に四六時中いる人にはあまりわからないようです。鼻が慣れてしまっているから。
今は、ネットにない情報こそ価値がある。
さて、こんなことはネットの求人情報はもちろん、転職サイトには掲載されてません。
この病院はニオイ、大丈夫です、あの病院はニオイNGですなんて。でも、無駄な情報ではないでしょう?
色んな医療機関に出入りして、嗅覚から収集した医療機関の情報を真面目に整理しているのは、きっとSHERPAぐらいでしょう。
さて、これからインターンシップに行かれる方、面接や見学に行かれる方。
是非、意識的に嗅覚を研ぎ澄ましてみてください。
大阪・兵庫・京都で20代看護師の就職・転職・アルバイトならSHERPAにお任せください。
参考 ロバート・ウィンストン(2008)『人間の本能』鈴木光太郎訳、新曜社
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラサー。
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