ちょうど今の時期というのは、賞与をもらって新天地へ!という形で転職を密かに検討されている看護師さんも多いのではないでしょうか?今日はそんな看護師さんに是非押さえておいてほしいお金の話を、看護師専門ファイナンシャルプランナーとしてお伝えさせていただきます!一番大事なことは・・・
給与明細って、意外と見ない?
ところで、皆さんは自分の給与がいくらか知ってますか?
ちゃんと給与明細を見たことがありますか?
基本給は?資格手当は?その他諸手当は?夜勤手当は?残業は正確に何時間して、何時間つけてもらってますか?
僕は、今までに転職相談や、お金の相談で1000人以上の看護師さんと関わらせていただきましたが、給与の明細についてしっかりと答えれる看護師さんと出会ったことは、ほとんどありません。(関連記事/お金を守りたかったら、〇〇の時に看護師と名乗るな!看護師専門のFPが教える、お金の守り方。)
『だいたいなら・・・』『え、手取りなら・・・』とか、ざっくりとした返答がほとんどです。
これは、なぜか?理由は簡単です。
看護師さんは、給与明細を見る人が圧倒的に少ないからです。今、ドキッとした人!アナタのことですよ!
ということで、今月や先月の給与明細を一度出してみてください。
※
出典 公益社団法人日本看護協会 5分でわかる給与明細
なぜ、基本給が大事か。
今回は、その中でも〇のついている基本給について、お話させていただきますね。
皆さん、基本給ってあまり気にされていない看護師さんが多いのですが、実はこれが一番重要なんです。簡単に言うと、理由は2つ。
1つ目は賞与です。
求人票とかによく記載があるかと思いますが、〈基本給×4カ月〉などの表記。
比較しやすいように2つの病院を例に出しますと、
A病院は、基本給20万円 資格手当5万円 賞与4カ月
※単純にするために夜勤手当などは省きます
月給(20万円+5万円)×12ヶ月=300万円
賞与 20万円×4カ月=80万円
年収 300万円+80万円=380万円
B病院は、基本給25万円 資格手当ナシ 賞与4カ月
月給 25万円×12ヶ月=300万円
賞与 25万円×4カ月=100万円
年収 300万円+100万円=400万円
月給の額面は同じ25万円でも、給与の内訳によっては年収が20万円も変わってくるケースがあるのです。20万円って、けっこう大きいですよね。一ヶ月分の給与に近いですから。
2つ目は退職金です。
退職金は病院によって、出る出ないもあれば、どれぐらい出るかも病院によって違います。
基本的には、基本給×〇〇係数(勤続年数)で算出されることになります。
例えばですが、5年勤続した看護師さんだと、
A病院 基本給20万円×係数5=100万円
B病院 基本給25万円×係数5=125万円
A病院も、B病院も、月給の額面は同じ25万円です。
ただ、5年勤務したことを想定すると、年間で20万円×5年で100万円。また退職する時に、25万円の差が出て、トータルで125万円の差が出ることになります。
これらを踏まえて、まずご自身の給与明細のチェックをしっかりしてから、気になる病院の求人票との比較をしてみてくださいね。目の前の額面だけで飛びついてしまって、あとあと失敗したなんて話は山ほどあります。
基本給以外にも、まだまだ諸手当や天引きされている年金の部分など大事な部分はあります。一度、看護協会のHPで看護職の賃金・給与のページをご覧になられるといいと思いますよ。
もし、明細の見方や、転職先の求人票の見方がわからない等のご相談もお気軽にご相談くださいませ。
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参照
公益社団法人日本看護協会 看護職の賃金・給与
≪今回のコラム寄稿者≫
Ken/看護師専門FP
前職では、1000人以上の看護師の転職をサポート。
関西〜関東まで500法人以上の採用に関与し、医療機関の内部情報に精通。現在では、医療従事者専門ファイナンシャルプランナーとして活動。
仕事とお金の両面から、キャリア支援ができる業界に稀有な存在で、看護学生からの就活相談も絶えない。
スイーツが大好き、なにげに妻も看護師のアラサー。
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