お金のトラブルを抱える看護師にはある共通点があります。1000人以上の看護師の転職をサポートし、現在では看護師専門のファイナンシャルプランナーとして活動するプロが教える、その共通点とは・・・
すぐ職業を言っちゃってない?
さて、あなたはこんな経験がないだろうか?
化粧品を買いに行った時、『お仕事は何をされてますか?』『看護師です』と答えると、考えていた化粧品よりもワンランク、ツーランク上の化粧品を勧められ、『看護師さんなら皆さんこの辺を使われていますよ』というケース。
エステのお試しキャンペーンに行ったら、『お仕事何されてますか?』『看護師です』と答えると、『看護師さんは夜勤なんかでスキンケアが難しいですから、このコースにされる方が多いですよ』と、ローンを勧められるケース。
旅行で、スキューバダイビングをした時に、『お仕事何されてるんですか』『看護師です』と答えると、急にダイビングセット購入の話になり、いきなりの展開でビックリしていると、『看護師さんは旅行好きが多いですから、わりと即購入される方が多いですよ』というケース。
これまで、多くの看護師さんのお金事情に携わっていますが、多くの方が、こういった勧誘を受けた時にすぐローンを組んでしまい、その時に買った商品やサービスは現在は使っていない、支払いだけが分割で残っていて、生活費を圧迫している、と聞きます。
同年代の女性の中で、相対的に収入が多いはずの看護師さんは、ホントにこのパターンが多いです。
(関連記事/看護師と、プロ野球選手の意外な共通点。)
なぜ、看護師はお金の悩みが多いのでしょうか?
高額ローンが通りやすい優良顧客
平成22年6月の
「改正賃金業法」完全施行により、借入金額は年収の1/3までに制限されています。これはどういうことか?
つまり、簡単に言うと、100万円のローンを組もうと思うと、年収が300万円以上ないとダメなんです。
ちなみに、現在の日本の女性の平均年収は230万円〜290万円程度。看護師の新卒の平均年収は、学歴、エリア、職場にもよりますが、おおよそ400万円前後。
※参照 看護協会HP 看護職の賃金水準データ(2013年版)
ということは、
女性の気になる美容、旅行、ファッションにおける一定以上の金額に関しては、若いうちだと看護師さんくらいしかローンを組めないのです。最も顕著なのは、着物とか住宅購入でしょう。(関連記事/20代の看護師さんが実は一番購入しているもの!?着物の敷居、5センチ下げてみました。)
なので、
『仕事は看護師です』と聞いた時点で、販売員は心の中でガッツポーズをしているわけです。しかも、ローンを組んで毎月の支払いが2万円と支払いシミュレーションを見ても、夜勤すればなんとかなるし大丈夫と思っちゃう、そこの思考回路は販売員もわかってるんですね。
分割払いになるような買い物は慎重に。
決して、ローンを組んじゃいけないというわけでもありませんし、欲しいものを買ってはいけないというわけではありません。
ただ、本当にその商品・サービスがこれからも必要かどうかの見極めが必要だということです。この見極めが難しい人、強引な勧誘などに流されやすい人は、
買い物のシーンで『お仕事は何してるんですか?』と聞かれても、『看護師です』とすぐ答えずに、購入の意思決定を一度自宅に帰ってから再考することをオススメします。
ちなみに、今回のお話。親交の深い看護学生さんに合同説明会のあと、少しお話したところ、『だから、私のお母さんは職業欄にいつも看護師って書いてなかったんや!!』と、目の色を変えてお金の勉強や、就活の取り組みを変えようと決心して行動に移した学生さんがいました。
嬉しい話ですよね。
これからも、看護師さんによくあるお金の問題を取り上げますので、定期的に当コラムのチェックをしてみてくださいね。
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《今回のコラム寄稿者》
Ken/看護師専門FP
前職では、1000人以上の看護師の転職をサポート。
関西〜関東まで500法人以上の採用に関与し、医療機関の内部情報に精通。現在では、医療従事者専門ファイナンシャルプランナーとして活動。
仕事とお金の両面から、キャリア支援ができる業界に稀有な存在で、看護学生からの就活相談も絶えない。
スイーツが大好き、なにげに妻も看護師のアラサー。
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