看護師様の転職や就職の相談に乗っていると、雇用条件を気にされる方が多いのですが、なかには雇用条件よりも業務内容、すなわち自分が関心のある特定分野でスキルアップを望めるかどうか、いう点を重視される方もいらっしゃいます。その際に、気を付けてもらいたいのが、専門医の存在です。なぜ、重要かと言いますと・・・

専門医の存在がカギ
症例において特定の実績を抱えている医療機関にとって、専門医は特別な存在になります。
なぜなら、その専門医がいるからこそ、特定のサービスを提供できるからです。仮に最先端の医療機器を持っていても、何十億とするような施設だったしても、専門医が高度な医療サービスを提供できなれば、医療機関はハコだけになってしまう可能性があります。
実際にあった例を出しましょう。
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循環器の分野を学んでいきたい看護師様が、循環器の分野で有名な先生が活躍されてると評判だった病院に就職しました。
しかし、1年も経たないうちにその先生は別病院へ転職してしまい、循環器系の患者が激減し、患者の内訳が大きく変わったそうです。
こうなってしまえば、今回の看護師様の転職の目的からズレてしまいますよね。まぁ、さすがに将来における専門医の転職まではコンロトールや予見は難しいので、不可抗力ではありますが。
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もうひとつ。
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別のケースでは、産科で経験を積みたい看護師様(将来的には助産師を目指すつもりだった)が、ある転職サイトに相談したところ、診療科目に産科を標榜する病院を紹介されたそうです。
しかし、
その看護師様がその転職サイトに相談する以前から、その病院には産科の医師がおらず、長期間入院患者もなく、今後も医師の手配ができる見込みがないため、病棟を一時停止している状況ということもありました。
そういった状況にもかかわらず、その転職サイトの営業マンは看護師様に、産科への配属希望を面接の場で出すのは失礼にあたる可能性があるとし、配属はどこでもいいができれば産科に関心があるので、という程度に留めてほしいと打ち合わせがあったそうです。
当日は、産科の話もほとんど出なかったため、そのままとりあえずは、病棟配属ということで内定・入職。入職してから産科の医師がおらず、病棟が稼働していないことに気付いた!という悪質なケースもございます。
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このパターンは、事前にしっかりと認識・告知すべき内容ですので、未然に防げたはずです。
キャリアアップを目指す方は要注意!
上記のような例はホントに多数ありますので、是非ともご自身の関心のある分野でキャリアアップを検討されている方は、雇用条件だけではなく、専門医が在籍しているかどうか、症例実績が直近でしっかりとあるかどうかの確認をされることをオススメ致します。
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≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラサー。
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