20代の看護師さんが有料老人ホームや特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで勤務するのは、まだまだ少数派ですが、看護師さんが介護施設へ転職する際に、心配しないといけないことが、体力以外に一つあります。その大事な事とは・・・

介護施設のイメージって?
病院での勤務経験が長い看護師さんに介護施設で勤務するイメージを聞くと、
『いやー、介護は腰痛いし、体力的にもきついので無理だと思います』というフレーズが返ってくることが、ほとんどです。
確かに、
看護師・介護士の職務上の役割分担が明確に線引きされておらず、ゴッチャになっている施設も少なくありません。そうなってくれば、看護業務に介護業務が乗っかって、体力的にも精神的にもきついかもしれません。
反対に、基本的には役割分担がしっかりと線引きされており、介護士がする仕事に関しては、看護師はしなくてOK。ただ、介護士が困っている時に、看護師が手が空いてるような時には、傍観するのではなく、看護業務に支障がない程度に手伝ってあげてね、というスタンスの施設様もあります。
できることなら、後者のパターンで勤務したいな、という看護師さんも多いのですが、実際に介護施設に転職された看護師さんのアフターフォローをしていると、体力のことよりももっと深刻な問題があるようです。
それが、コミュニケーション能力の問題です。

与党から野党へ。
これまでは、病棟やクリニックなどで勤務してきた看護師さんにとっては、自分が多数派になっていたかと思います。
要は自分が政権与党。同じ資格を持って、比較的利害関係が一致する人間(看護師)が周りに多かったはずです。
しかし、介護施設で勤務するとなったら、環境がガラッと変わりますよね。同じ政党の人間は皆無に近いです。
介護施設であれば、年齢的にも、経験的にも、自分よりも若かったり、経験が未熟なスタッフも多いことがあり、いろんな意味でジェネレーションギャップを感じることが多いと、看護師さんからリアルな声をよく聴きます。
そして、万が一に急変などがあった場合は、医療人で看護師である自分に重大な判断や責任が一気に降り注ぐ!よくある話だと思います。
よって、自分が野党(少数派)にいる中で、与党(介護士や他スタッフ)と連携を取りながら、緊急時の判断のみならず、日頃から入居者様や利用者様の健康管理や体調チェックを行い、些細な会話や表情の中から、ほんのわずか小さな変化にも気付いてあげることができ、周囲のスタッフと連携を取り指示を出す、というトータルのコミュニケーション能力&イニシアチブを握らないと、介護施設での看護師業務は務まらないのです。
「体力がないから無理」とかそんなシンプルな話ではなく、病院と違って看護師も少なく、高度な医療機器もない、ドクターも常駐しない状況の中、医療人として、周囲から信頼されるかどうかといった、コミュニケーション能力が問われるのです。
体力より、コミュニケーション能力。
また、看護師には看護師のプライドがあるでしょうし、介護士には介護士のプライドがあります。
この辺のバランスもしっかりと取り、各分野のプロフェッショナルとして、お互いに尊重しながら、しっかりとコミュニケーションが取れるかどうかが介護施設で問われる看護師の、最重要ポイントだと、SHERPAでは考えます。
しっかりとコミュニケーションが取れて、人間関係の構築ができてたら、アナタが困っている時には周りは助けてくれるでしょうし、他スタッフが困っているのを見かけたらアナタも手を差し出したくなるはずです。
(関連記事/忙しい現場って、だいたい人間関係って良くないの?)
病院よりも、介護施設で自分の特徴や経験を生かして勤務していきたいとお考えの看護師さん、お気軽にSHERPAまでご相談ください。
20代の看護師さんの病院から介護施設への転職も、介護施設から病院への転職も、どちらもご相談歓迎です。
もちろん、20代に限らず、30代・40代・50代の方のご相談も大歓迎です。
大阪・兵庫・京都で20代看護師の就職・転職・アルバイトならSHERPAにお任せください。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラサー。
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