美容クリニックの面接は、病院の面接とは、全く違うと言っても過言ではありません。事前に準備をしていないと、そもそも質問の意図がわからず、面接官からバッサリ落とされることもあるぐらい内容は違います。さて、どんなことを聞かれるのか。気になる方は、ぜひご参考に。
基本的な選考フロー。
1、書類選考
2、面接(性格診断テストがあるクリニックも・・)
(1次面接をzoom、2次面接を対面のケースもあります)
3、内定
4、入職〜研修(試用期間)
5、正社員契約
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ザクっとしたフローは大手美容クリニックも、それ以外の美容クリニックや脱毛クリニックもこんな感じです。
自己応募だとしても、紹介会社経由だとしても、フローについては基本的に変わりはありません。
看護師であれば、臨床経験が1-3年以上(ここはクリニックによって違います)が求められ、条件を満たしていれば応募フォームから自己応募するか、紹介会社経由でキャリアシートを送付するか、という流れ。
(関連記事/不採用になる履歴書の中身。)
無事に、書類選考を通過すれば、次はいよいよ面接へ。
※ちなみに、看護師として経験が1-3年以上あれば誰でも書類選考通過できるというわけではないので、そこはご注意を。
面接ではどんなことを聞かれる?
大手美容クリニックの面接内容を中心に、最近オープンしたばかりの美容クリニックも含め、だいたいこんな感じだよ、、という内容を記載します。
おそらく、大手美容クリニックでやっている面接内容を他クリニックがうまく使っているのか、一般企業がコンサルに入っているから内容が似通ってくるのか、わかりませんが、どこも同じような感じではあります。
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1、自己PRを含めて簡潔に自己紹介してください。
2、職歴の質問(退職理由や各職場への志望動機など)
3、なぜ、美容を希望するのか?
4、美容の中で特にやりたい分野は?
5、自由診療を理解しているか?
6、ずっと美容を続けるつもり?
7、ストレスはどうやって解消している?
8、休みの日は何をしている?
9、プライベートで美容クリニック利用はあるか?
10、当クリニックの理念は理解しているか?
11、イライラしている時に、態度に出るか?
12、10人中あなた1人だけ意見が違う時、言いますか?
13、勉強は得意か?
14、自分のことが好きか?
15、知人友人から、どんな人だと言われますか?
16、数あるクリニックの中で、なぜ当院を?
17、他に受けている美容クリニックはありますか?
18、自分の短所・長所は?
19、単調な作業は大丈夫ですか?(特に脱毛クリニック)
20、転勤は可能ですか?
21、他院へのヘルプでいつもと違う場所で勤務は可能?
22、研修で、1ヶ月ほど出張できますか?
23、積極的に勉強してお客様に売ることができますか?
24、健康状態は?
25、いつから勤務できますか?
26、結婚の予定はありますか?
27、結婚の予定があれば、いつぐらいに妊娠をお考えですか?
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だいたいはこんなところでしょうか。
1-27まで必ず全部出てくるわけでもないですし、上記の順番通りに出てくるわけではないですが、7-8割は同じハズ。
こんなもんだったら楽勝!と思いました?
それとも、けっこう色んなこと聞かれるやん!と思いました?
特に、26・27の質問とか今の時代にガッツリ聞いちゃうと、敏感な人ならビックリしますよね。(笑)
その他にも、回答に困るような『えッ?』って思うような質問も割とされることは多いかもしれません。
まあ、あくまでベースがこんな感じです。
面接官は質問シートを持っていて、基本的にシートに書いてあることを上から順番に聞いてきます。
応募者の回答の内容によって、『もっと具体的に聴きたいな!』と思って前向きに深掘りしてくれることもあれば、『ん?今の何が言いたいの?ちょっと何言ってるかわかんないな。。。』と、マイナスな印象を持って深掘りなどもしてくるので、場合によっては会話があっちこっちへと飛ぶこともあります。とはいえ、けっこう機械的なところが多いイメージではありますが。
あっちこっちへと話は飛びますが、話の内容、顔の表情、ボディランゲージ、声色などの一貫性(コンシステンシー)が見られています。
大事なことは、事前にしっかりと準備する!ということよりも、何を聞かれているか?という質問の意図を理解することです。(関連記事/美容クリニックの面接って、何聞かれるの?)
実は、これがわからない・・・という看護師様が多いのですが、
まさにココなんです。ポイントが。
絶対に外せないポイントは?
質問の意図がわからない=コミュニケーション能力が低い。
結果として、
お客様に満足のいくサービスや接遇を提供できない、とみなされるのです。
美容クリニックとしては、
お客様の満足度や口コミなどがモロに集客に影響するため、コミュニケーション能力が低いと致命的になると判断するわけです。
(関連記事/美容クリニックの面接で飛んできた究極の2択の質問と、それに対する看護師の見事なアドリブについて。)
上記にあげた質問のリストも、
噛み砕いていけば1個ずつ質問の意図がしっかりとあります。
その意図を理解したうえで、自分の言葉でどうやってアピールできるか。そこがポイントになります。
美容クリニックへの転職希望者は年々増加しておりますが、裏を返せばそれほどライバルが多いということにもなります。(関連記事/美容クリニックの面接で看護師さんが言っちゃいがちな、NGワード3選。)
実際に働いている看護師様から届いた声など聞き、内情などを知った上で、美容クリニックへの転職をご希望の方は、お気軽にご相談くださいませ。大事な転職ですから、自分に合った美容クリニックで働きたいですよね。
あ、ちなみに自分で受けたい美容クリニックは決まっているけど、面接対策だけしてほしいという方もご希望であれば対策させていただきます。(その場合は有料ですが)
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。