お買い物やレンタルの決済が、個人の信用情報が入ったカード一枚、アカウント一つで、ピッとすれば決済が終了する時代がますます普及してきていますね。これ、色々な分野にまだ波及があると思うのですが、それが転職。
現金ではなく、信用の時代に。
世界には驚きのサービスがたくさんあります。
（放課後の医療系学生と営業時間後の美容師をツナグa Little)
その一つが、
タクシー配車アプリのUber。
ユーザーがスマホアプリを起動し、現在地まで近くにいるタクシーを呼び出すことができます。
決済に関しては、アプリでクレジットカード登録を行うので、手持ち現金がなくてもタクシーに乗ることができ、ドライバーもユーザーも安心利用できます。
また、現在地までピックアップしに来てくれるまでどれぐらいの時間がかかるのか。またどんなドライバーがこちらに向かっているのか、他ユーザーのレビューや評価まで先に知ることができます。（
レビューは相互評価となっており、ポイントや評判が悪ければドライバーは仕事がなくなり、評判が悪いユーザーはタクシーに乗せてもらいないことがある。）
非常に便利なサービスであることから、日本などの特定の地域を除き全世界で急激にサービス拡大しており、会社設立から10年も経過していない2018年の段階でもUBERの年間売上は1兆円をゆうに超えるとのことです。(日本では、既存タクシー業界の既得権益との争いがあるようです。）
金融機関はブラックリストを共有している。
嫌な客とは付き合いたくない。
これは
タクシー業界でも、飲食業界でも、どの業界でも同じでしょう。だからと言って、嫌な客を特定して、事前に断っている、というお店はなかなか聞いたことがありません。
ただ、
金融機関は堂々と嫌な客については断っています。
例えば、銀行やその他金融機関でお金を借りようとすると審査があります。
過去にクレジットカードの返済を滞っている場合や、破産をしていたり、
お金の問題を金融機関と起こしている人物に関してはブラックリストにされ、個人の信用情報が各金融機関で共有されます。（関連記事/ネットワークビジネスをやっている看護師さんの転職について。）
要は「コイツとは付き合うな」という危険人物に関しては、すぐにわかるように業界で情報共有がされるわけですね。
ユーザーが金融機関のサービスを享受したければ「優良顧客」として振舞わなければなりませんし、金融機関が「優良顧客」を捕まえたければ、「優良なサービス」を提供しなければなりません。
本来なら、どの業界でもこれぐらいシビアに相互に緊張関係にあるべきだと考えます。
転職も、個人の信用情報は共有されるかも。
飲食店においては、団体予約の当日無断ドタキャンなどが頻繁にあり、お店側が多額の損失に見舞われることが度々ネットなどでも問題になっています。
また、こういったキャンセルを平気で行うユーザーは飲食店同士で共有していこうという動きもあったようです。（店が星の評価を受けるだけではなく、ユーザーも店から星で評価を受ける時代に変わっていくかもしれませんね）
転職においても同じことが言えます。
仕事ができるかどうか、も見極めたいですが、信用できる人間かどうかも当然見極めたいわけです。
採用してしまえば、給与だけではなく、社会保険関係であったり、交通費、教育コスト、トラブル処理など、労働者本人には想像もつかないようなあるゆるコストが事業主にかかるわけで、できるだけそのコストを早期に回収できる人材を採用したいと、面接を行うはずです。
資格を持っているから、仕事はいくらでもあるだろう。なんてフタ昔前の感覚でいると、どんどんど取り残されることになると思います。
面談や面接を平気でキャンセルするような求職者様については、各紹介会社・法人様ともに警戒をしておりますし、そのうちブラックリスト化される可能性もあるでしょう。
（関連記事/面談・面接をドタキャンする求職者様について。）
そうなれば自己応募だろうが、紹介会社経由だろうが、関係なく仕事がなくなります。（関連記事/紹介会社経由の応募と、自己応募。どっちが内定が出やすい！？）
個人の信用がない状態ですので、就職ができないことになります。
ブラックな法人が求職者の間では、口コミとなって広がっていくのと同様に、信用のない個人においても、法人間や紹介会社で情報が共有されてもおかしくはないと思います。
そうならないよう、お互い気持ちよく仕事の話ができるよう気をつけたいところですね。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラサー。
お仕事のことでお悩みの看護師さん、
まずSHERPA（シェルパ）にご相談ください！
お問い合わせ
