美容クリニックの内定率。巷の話によると、10%とか20%とか。エージェントとしての肌感覚だったり、弊社のサポートだとどれぐらいの内定率なのか。今回はそういったお話です。
内定率10-20%?
美容クリニックへ転職を希望する看護師様の数は年々増加傾向にあります。
どれだけの人数が応募して、どれだけ受かったのか、という正確なデータはありませんが、日々転職支援をしているエージェントとしての肌感覚や、同業他社のエージェントの話を聞いたり、美容クリニックの人事担当者の話を聞くと、やはり増加傾向のイメージがあります。
気になる内定率ですが、ここも各美容クリニックが公開していることはないので、正確な数字はわかりません。
ただ、twitterなんかを見ていると、どうやら10-20%ぐらいが美容クリニックを希望した際の一般的な内定率なのか?という感覚です。
分母にどこまで含めるのかで数字は変わってきますが、おそらく美容にチャレンジしたいと思って応募してみた!っていうところがカウント対象でしょうか。ということは、10人が応募してみて、1人か2人しか転職できない。8人とか9人は希望している美容クリニックに転職ができない、、ということみたいです。
なかなか狭き門となっていますね。
ただ、色々と分析してみると大体こんなもんかな、という気もします。
そもそも、美容クリニックのサイトにある募集要項には求める人物像についても最低ラインの当たり障りのないことが書かれていることが多いのですが、厳密にいうと選考基準はもっと高めに設定されている場合がほとんどです。(年齢制限なども公表はされてませんが、採用したい人物像としてだいたいコレぐらいの年齢層でというターゲットは採用戦略上、存在する可能性が高いです)
なので、10人が応募したとしても、2-3割は、そもそも採用基準を満たしていない、、という場合があります。(転職回数が多いとか、平均勤続年数が短いとか、そもそも経験が足りないとか、履歴書の作成が雑すぎる、ナドナド)
こういった場合は、いわゆる箸にも棒にもかからないというパターンで、メールでお祈りされることが多いです。(あれけっこうショックですよね。自分も経験あります)
ってことは、10人中7-8人が実際に面接に行けて、1次面接を通過するのが50%として、3-4人。さらに2次面接を通過して、内定が出るのが、また50%ほど。そうなると最初の10人から最後に残るのは1-2人ということになります。
昔は、面接1回で終わってた大手美容クリニックもありますが、最近はカチッと手順を踏んでくるところが多いです。
こうなると、最終的には内定率が10-20%というのも頷けるような気もします。
まあ、コミュニケーション力だったり、清潔感が非常に大事なポイントとして見られているので、面接官の第一印象さえよければ、一次面接のほんの数分で勝負が決まっちゃうパターンもけっこうありますけどもね。(関連記事/美容クリニックって、売上ノルマがあるんですか?)
弊社実績は内定率50%!
さて、SHERPAでサポートさせていただきました看護師様の美容クリニックへの内定率は、ナント概ね50%となっております。
これは数年前はもっと高くて70-80%あったのですが、残念ながら年々内定率は下がってきています。
弊社でも、分母の設定については、上述したように美容クリニックを希望して応募した、という人を1としてカウントしています。
自己応募よりも内定率が高くなっているのは、2つです。
そもそも、応募段階で書類選考を通過するかどうか、ハッキリと求職者様に伝える場合があります。実際、HPに書かれているような募集要項よりもエージェントに開示される募集要項の方がリアルに近く、厳しい採用ニーズもたくさん書かれていることがあります。
それをそのままご本人にお伝えすることはありませんが、明らかにクリニック側の採用ニーズと合わない場合は、そもそも書類選考を通過することが難しいので、別の美容クリニックを検討するか、自己応募してもらうか、別業界を検討してもらうかという形になります。
もう一つは、面接対策です。
これは希望の美容クリニックに応募して、書類選考を通過した後の話ですね。
どんな面接が行われるか、それを事前にお伝えしたうえで、準備してもらうことで、大きなアドバンテージになります。美容クリニックは、病院とは顧客のターゲットもビジネスモデルも違いますし、看護師を採用する場合の基準ももちろん異なります。この辺の背景の話もしっかりと行います。
どんなことを面接で聞かれるかわかっていたとしても、それに対する回答が人事担当者に全く刺さらない、共感を得ることができない内容であれば内定は出ませんので、しっかりと採用者目線を持って準備しないといけません。
(関連記事/美容クリニックの面接で看護師さんが言っちゃいがちな、NGワード3選。)
鍵は面接対策。
最近ですと、1次面接はwebが主流です。
(関連記事/WEB面接で気を付けるべき3つのポイント。)
でも、看護師さんでweb面接したことある人って、実はなかなか少ないんですよね。
なので、この辺りもしっかりと慣れてもらって、採用担当者にどのような印象を持ってもらうかということも、事前にtuningしていかないといけません。
自分で受けよう!と思って、手当たり次第にエントリーしてしまって、ひどい結果に終わってしまうと、その企業にリトライするということは、実際にはなかなか難しいので、できれば応募する際は慎重に。
面接でどんな質問をされるのか。それはこちらのCOLUMNを見ていただければ、概ねOKでしょう。あとはどんな回答をするかだけ。
(関連記事/【決定版】美容クリニックの面接の内容は、だいたいコレ。)
美容クリニックへの転職を希望する際は、お気軽にSHERPAまでご相談くださいませ。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。