東京都内を中心に全国展開している某美容クリニックの人事担当者様との打合せ。どうやら採用にはあまり困っていないようで月に3桁の応募者もあり、なかなか大変な様子。ほとんどの方が不採用になるぐらいの激戦らしいですが、どういった理由で不採用になるのか。ぶっちゃけ聞いてきましたよ。

コミュニケーション能力が低い。
真っ先に出てきたのがコレ。
コミュニケーション能力が低いと、不採用になる。
これはそもそも至極当然のことではありますが、病院や介護施設では、コミュニケーション能力が低くても普通に内定が出ることがあるので、ご本人すら気付いていないということも多々あります。
なぜ、コミュニケーション能力が大事かというと、そこが売上に直結するからですよね。些細なコミュニケーションからいろんなことを察知してお客様のニーズを理解して、そのニーズを満たすような提案を行い、売上に直結させる。そして顧客満足度を最大限に高め、リピートのサイクルを作り、さらに売上を作る。
ご存知の通り、美容クリニックはサービス業の側面が強いため、この辺りのコミュニケーション能力、営業スキルは確認されます。(関連記事/転職で検討する看護師が増えている美容クリニック。美容外科と、美容皮膚科の違いって?)
面接では、
・質問の意図がそもそも理解できているか?
・話し方は丁寧な言葉で敬語で話ができているか?
という部分を見られています。是非意識してみてください。
紹介会社が面接対策し過ぎ。
良かれと思ってやっている面接対策が裏目に出るパターンです。
どういうことかというと、面接に行くとどんな質問が来るかは大体予測できますから、それに対してどう答えるかを紹介会社によっては本人にガチガチに台本を作って覚えさせることもあるようです。(笑)
この質問が来たら、こう答えるように!と。
こう答えておけば、受かるから!と。
そして、それを鵜呑みにした本人がその台本を覚えようとするわけですが、面接で緊張してガチガチになることもあり、覚えたセリフを言うだけになってしまって、非常にギコちなくなってしまうというわけです。もう、台本覚えました、それを言わされてます、というのが丸わかりの棒読みってやつですね。
大事なことは、どんな面接になるかを予測して、そこに対して自分の言葉でしっかりと答えることができるよう整理しておくこと。(関連記事/【決定版】美容クリニックの面接の内容はだいたいコレ。)
自分自身も面接をすることがあるのですが、棒読みで来られるとなかなか評価が難しいのです。
・そもそも、本音で喋っているのか?
・他人に言わされているのか?
・なぜ自分の言葉で伝えようとしない?
・その場で臨機応変に対応することはできないのかな?
色々と考えてしまってプラスの評価をしにくいのが現実です。
中長期での勤務イメージが湧かない。
美容クリニックに来る方でアルアルなのが、『本当に美容クリニックで仕事したいの?』と、疑問に思う方が多いこと。
要は、美容クリニックで働きたい!というよりは、
・病院の夜勤が嫌だから。
・若いうちしか美容は無理だと思ったから。
そんな安易でネガティブな理由だけで、美容クリニックを選んでいる方が多く、結局は思っていたのと違う、、というミスマッチの原因にもなりやすいのです。
(関連記事/美容クリニックの面接で看護師さんが言っちゃいがちなNGワード3選。)
美容クリニックでは夜勤はありませんが、夜勤以外にもしんどいことはあります。
若いうちしかできないって、ことは若いうちだけの腰掛けですか?
人事担当者によっては、ツッコミどころ満載なんですよね。ツッコミが発動すると、どうせすぐ辞めるんだろうな。。。というモードに入ってしまい、そこから内定が出ることは可能性が低くなります。
ちなみに、ほとんどの方が美容クリニックへは業界未経験で転職されてこられます。
なので、最初は座学の研修があったり、OJTが充実しているところもあります。そういった感じで3-6ヶ月ぐらいかけて新入社員を教育していく環境が整っているのですが、『産休育休使えますか?』と働く前にこういった質問をしちゃうと、『仕事をどう覚えるか、会社にどう貢献するかよりも、自分の待遇のことしか考えてないのかな?』と思われる可能性もあります。会社としては未経験の人材に時間とお金をかけて教育するわけです。なので、すぐに辞められてしまうと正直しんどい、、というのもあります。
産休育休も使えるかどうか。使った人が復帰とかしているのか。ライフイベントがあっても変わらず働きやすい環境かどうかは気になるのは、ジュウジュウわかります。でも、採用する側の気持ちも、しっかりと理解する。要は、お互い様なんです。これがまさにコミュニケーション。意識してみてくださいね。
さて、他にも不採用になる理由はたくさん挙げられていましたが、最も多い3つについて今回はシェアしました。
いかがでしたでしょうか?
基本的には、他美容クリニックでも共通しているはずです。
転職でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。
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