秋口になり来年度のことを考え始めている保育士様からの相談が増えて来ました。よく「小規模を希望します。」という方も多くいらっしゃいます。一概には言えませんが、新卒から保育園や幼稚園で長く勤めてきた人ほど、小規模を希望される傾向があるなぁと感じます。保育士の皆様は小規模園の“魅力”をよくご存知なので、今回はあえて“こんな落とし穴があるぞ”というところをお伝えします。

フタを開けたらビックリ!
最近、転職のご相談いただいた保育士さんは小規模保育園で勤務していたのですが、びっくりするような環境でした。
(関連記事/看護師さんにとって、実は人気の希少求人!保育園での看護師勤務って実際どうなん?)
「小規模保育園はこどもも少人数でしっかりと関われるから希望します。」という方が多いですが、なんとその小規模保育園には子どもがほとんどいないという環境でした。毎日の業務ももちろん子どもが居ないので保育士としての働き方というよりも、事務員のような仕事が中心。
子どもが一人の時もあり、途中で先生が帰らされることや、少ない園児を保育士4人で見ているということもあったそう。
この保育士さん曰く、ご自身の理想とする小規模園とは大きく違った、との事でした。
確かにこの状況であれば思っていたのと違う!となって当然。
ただ「なぜ入職する前にこのことに気づけなかったのか?」と思う気持ちも持っておられました。
キャリアアドバイザーの仕事をしていると病院であったり保育園へ出入りすることも多く、同じ業界の他者のキャリアアドバイザーからも情報を共有していただくこともありますので内部事情も細かく教えていただけます。なによりも、転職相談をいただく求職者様からリアルな情報をいただくこともあります。
なので、上記のようなことになることはあまりないのですが、保育士さんに詳しく聞いてみると・・・
情報をしっかりと整理すること。
この保育士さんの勤務していた園は新規OPENの園だったそうで、大きな法人が持っていて、ご自身の園だけじゃなくいくつも小規模園を運営しているところだったそう。
大きな法人だし問題ないかな?と、なんとなく安心して入職し蓋をあけてみれば子どもが来ないという事態に。
(関連記事/超重要。転職する際は、求人募集の背景に注目!?)
この企業主導型小規模保育園は従業員枠というものが設定されており、地域の子供を受け入れる数よりも多く設定されています。この園は「思っていたよりも従業員の利用がなかった」となってしまったのかもしれません。
よくわからない場合はご相談を。
子どもの居ない保育園は企業としても運営して行くことに意味を持たなくなってしまうので、ご自身の先行きも不安になりこの保育士さんは退職されました。
「小規模保育園を希望」している保育士さんは、今一度小規模保育園について勉強する必要があるかもしれません。
具体的にいうと、「事業所内保育事業」なのか「企業主導型保育事業」なのか。
認可・認可外という言葉で良く表現されますが、上記二つがどのように運営されていて、どのように子どもたちを受け入れているのかご存知でしょうか?
もし理解されていないまま、「小規模保育園がいい」と漠然と考えているのであれば要注意です。
転職のご相談はもちろんのこと、「忙しくて勉強できない」「簡潔に教えて!」という方がいれば、お気軽にご相談ください。
(関連記事/保育所と、保育園の呼び方の違いってご存知ですか?)
大阪・兵庫・京都で20代看護師の就職・転職・アルバイトならSHERPAにお任せください。
《今回のコラム寄稿者》
KAMI/SHERPAキャリアアドバイザー
呉服屋大手で、着物販売や着付けの経験をもつ
異色のキャリアアドバイザー。
特に神戸市・西宮市における医療法人とのパイプは強く、新卒~中途採用のキャリア支援を一手に担う。
休日は、銭湯や一人立ち飲みにも行く、
マイペースなアラサー。
お仕事のことでお悩みの看護師さん、
まずSHERPA(シェルパ)にご相談ください!
お問い合わせ