世界経済をズタボロにしてきたコロナウイルス。失業者もリーマンショックの比較にならないほどの数に上っております。そのような状況下、医療現場はますます過酷な状況になっており、逆を言えば、そういった現場で働く看護師には失業者がほぼ出ていない安定した業界とも言えます。ただし、求人という切り口で見れば、影響が出ている看護師の求人もあります。それが・・・
美容クリニック。
医療現場では基本的には、保険適用となり患者様（お客様）からいただくお金は3割以下程度となります。
よって、医療機関を利用する患者側にとっても経済的負担が少ないため、利用しやすい側面もあります。
逆を言えば、患者様から直接いただくお金は少なくても、国から診療報酬という形で後日収入が補填されるので、保険診療の医療機関は経営的には収入は安定しております。
ただし、
自由診療となれば、話が変わってきます。
特に、美容クリニックなどは働く職場としても、一般ユーザーとしても、自由診療の典型として看護師さんの認知も高いのではないかと思います。
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この
美容クリニックがいわゆる3蜜に該当するだけではなく、サービス業の側面が非常に強く、コロナの影響を強く受けているようです。
2020年3月〜4月に美容クリニックへ転職希望ということで相談依頼をいただきました20代半ばの看護師様が複数名いたため、美容クリニックの採用担当者様に確認を取りましたが、やはりとても厳しい経営環境にあるとのことでした。全国展開しているような美容クリニックの場合は、全社的に無期限で採用をストップしていると回答があったところもあります。
※ユーザー目線に立つと、仕事がリモートワークに切り替わったり、休業扱いになっているようなら、この期間をちょうどいいダウンタイムにしてもらったらいいのでは？とも思ってしまいますが。
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いかんせん、そんなダウンタイムのことよりも、
先行きの不透明感から来る経済的な不安が大きく、今このタイミングで美容にお金かける？という心理状況が客足を遠のかせているのかしれません。（そもそも、不要不急の外出禁止要請が出ておりますので、美容整形や脱毛が生活を維持するために必要な用事とはなかなか一般論でもなりにくいですよね・・・）
そう、タイミング的に美容クリニックへの転職がちょっと今は厳しいかもしれません。
デイサービスも。
さて、もうひとつ影響が出ているところがデイサービス。
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こちらは、デイサービスの利用者である高齢者がコロナのリスクを考慮して、外出を控える動きが今後ますます拡大することから、利用者の減少→職員のカットという流れが予測されます。
（参考記事/NHK NEWS WEB)
こちらは美容のクリニックと違って、経済的な不安というよりも、コロナの感染リスクを考慮しての、自宅待機という側面が強いかと思いますし、高齢者がメインになってくるので、コロナが収束するまでは動きが鈍くなること、またしばらく自宅待機が続き外出の回数が激減することで、肉体的にも精神的にもダメージが心配です。
おじいちゃん、おばあちゃんが機嫌よくデイサービスに行ってたのに、最近家で全然元気ないし、フットワーク重たいし、ネガティブな感じになってきた、、、なんてご家庭が増えていくかもしれません。（完全に我が家がそのパターンですが、小学校が休校になったり、保育園が協力休園になっているので、孫を派遣して刺激するようにしておりますが。）
さて、デイサービスも求人的には影響が出てきそうですね。
転職には難しい時期。
看護協会から潜在看護師に向けて、復職を呼びかけるアナウンスがありましたが、実際の医療現場からすると、難しい声も出ておりますね。
ブランクがあって即戦力になるかどうか不明な看護師が、コロナの影響でこれまでにないぐらい過酷な医療現場で、どこまで仕事ができるのか。逆に混乱するのではないか。復職するなら、わざわざこんなタイミングでなくても・・・という声も多いようです。
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逆を言えば、こんな状況だからこそ、人の役に立ちたい！と思って復職される方もいらっしゃるかと思います。報道によれば、全国で110人以上がこのタイミングで復職されているみたいです。「人のために」という強い想いを持って行動された方が実際にいたということですね。胸がアツくなります。
どちらも、尊重されるべき考えだと思いますが、いずれにせよコロナの感染リスクをご自身でできる範囲内でしっかりとやっていただき、自分を守っていただきたいですね。
コロナウイルスによって、世界中の経済が深刻なダメージを受けており、失業率もリーマンショックの比較にならないほどの速さと深さで進んでいます。
ぶっちゃけの話、コロナに感染するリスクよりも、仕事がなくなるリスクの方が圧倒的に高いですよね。
看護師の求人については、他業界に比べたら、そこまで数が減っているというわけではありませんが、
平常時よりは難しい状況になっているのは確か。これが今年中に収束するのか。それとも、2-3年後も同じような状況なのか。それはわかりませんが、ご不安な方はお早めにご相談ください。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラサー。
