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お金 - UPDATE 2022/08/12

固定残業代がある会社は、ブラックなの?

求人票を見てると、時々見かける固定残業代とか、みなし残業代という文言。これを見ただけで、ブラック企業だと思う方も多いので、それはちょっと早計よ?というのが今回のお話。気になる方はザクっとご覧ください。


そもそも固定残業代って何?


まず労働契約上の原則として、時間外労働が発生した場合については、割増で賃金を支払わないといけないことになっています。

 

『いや〜、残業で今日は遅くなってしまったよ!』というのがまさにこのパターンでして、この場合は所定労働時間外の勤務に該当していると思われますので、割増賃金が支払われるはずです。(サービス残業になっている会社も多いかと思いますが・・・)

 

一方、残業手当を固定給に含め、固定残業代(みなし残業代と意味は同じです)として先に支給する会社も少なくありません。

 

その場合は、以下の3つを満たす必要があります。

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1、基本給と固定残業代の部分を明確に分けること。

2、何時間分の残業代を含むのかを明確にすること。

3、固定残業時間として設定している時間を超過した場合は、別途残業代を支給すること。

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さて、固定残業代が、そもそも何なの?って話はザクっとイメージできましたでしょうか?(関連記事/給与明細を確認しないと、知らない間に損してる場合もあるよ、というお話。

 

看護師さんが働く職場ではあまり見かけることはないかもしれませんが、一般企業では頻繁にありますので、勉強がてらお付き合いくださいませ。(株式会社が運営している訪問看護ステーションや、企業主導型保育園などでは、固定残業代はけっこう見かけますよ。)


固定残業代を導入する会社はブラックなの?


たとえば、【固定残業代を20時間分含む】と求人票や採用ページに記載されていたら、どんなイメージが湧きますか?

 

おそらくですが、『毎月20時間の残業は当たり前にあるんだろうな・・・毎日1時間ぐらいはある感じか。どうしよう。。』っていうところですよね?

 

自分自身もそう思っていた時期はあります。

 

でも、導入している会社がすべて残業代を払いたくないから導入している、というわけでもないんです。

 

基本的に導入する場合は、労務関係に詳しい弁護士や社会保険労務士に相談して、導入するんですが、ホワイトな会社は以下のようなメリットを考慮して導入するようです。

 

それは従業員のモチベーションです。

 

え?どういうこと?

 

例えば、同じ雇用条件で同じ業務内容に従事している2人の看護師さんがいたとします。

 

看護師Aさんは、テキパキと仕事をこなし、定時にはピタッと上がっている。

 

もう一方の看護師Bさんは、仕事が遅く、残業代が出ることをいいことに、いつも定時には終わらず、超過勤務をし、残業代を得ている。仕事のアウトプットの量は同じ。

 

なので、給与はBさんの方がしっかりと多い。。

 

となれば、Aさんって不満を持ちませんか?

 

この状態で会社が運営されていたら、経営者やマネージャーも評価を見直さないといけないと早急に動くはずです。(ミルクボーイが漫才中によく言う、おれは動くよーってやつですね。)

 

こういったケース、実は仕事をテキパキと行なって、定時に終わっている人ほど目に付くし、だらだら仕事をしている人がいてその人が残業代をもらっているのを見ると、超絶不満に繋がるわけです。もし、こういった状態が早急に改善されなければ、Aさんもダラダラと仕事を行なって生産性を意図的に下げるか、転職してしまうかどちらかになるわけで、会社にとっては何もいいことがありません。(関連記事/採用の現場で議論。「人材」と「人員」の違いについて。

 

こういった場合に検討される解決策の1つが「固定残業代」というわけなんです。

 

Bさんは、もしかしたら固定残業時間として設定されている時間内には終わらせようとするインセンティブになるかもしれませんし、Aさんにとっても残業してなくても、残業代が支給されるわけで、全体としては生産性の向上に貢献する可能性がある施策であると考えられます。

 

何より、公平性は上がりますよね。


実際は、どうなの?


固定残業代がどんなものか?なぜ導入されるのか?企業側にとってのメリットなどは、なんとなくお分かりいただけたのではないでしょうか?

 

もしくは、固定残業代があるイコール、ブラックな会社だ!という先入観やイメージは少しは変わったかもしれません。それだけでもこのCOLUMNを書いた意味があります。

 

さて、固定残業代はわかったけど、実際はどれぐらい残業が出そうな環境なの?

 

ここが、一番重要ですよね。

 

でも、ここは本当に会社によって全然違います。

 

弊社から紹介させていただいた求人でも、固定残業代を導入している法人様はありますが、(そこは20時間分)、1ヶ月の残業代はトータルで2時間未満というところもあります。(関連記事/就職して3ヶ月で休職へ。そこから転職した1年目看護師様のケース。

 

つい先日、あのサイバーエージェントさんが新卒にも初任給で月給42万円出すというニュースがあり、話題になってましたが、内訳を紐解くと固定残業時間80時間の残業代を含むと記載があり、さらに話題になってました。さすがに、80時間はナカナカお目にかかれない数字でありますので、それなりに残業がありそうだな、、というのはイメージがつきますし、希望する方はそれなりの覚悟は必要!というスクリーニング効果はありそうな気もします。

 

さてさて、細かく突っ込んでいくと以下のように細分化されるかもしれませんね。

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・実際に残業が出そうかどうか。

・また残業が出る場合はどういった事情で発生するのか。

・一時期的なものか。慢性的なものか。

・超過した分は支払われるのか。

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この辺りは、ぶっちゃけどうなの?って思いますよね。

 

そういったこともしっかりと把握して、情報共有していくのが転職エージェントの仕事だと思いますので、ぜひ担当の方に確認してみてくださいませ。(関連記事/転職サイトを使う時に、面談をする派?しない派?

 

弊社にご相談いただく場合も、可能な限り内部のリアルな情報については共有し、できるだけイメージした状態で転職・就職ができるようサポートさせていただきます。

 

 

 

≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント


自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。

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