
勤労意欲がない方。
看護師様を中心に様々な職種の方から転職のご相談をいただいております。
年齢についても、20歳前後の新卒の就職活動の相談から、60歳を超えて定年後のパートの仕事を探している方まで、年齢層も幅広いです。
やる気に満ちた方もいれば、少しだけ元気がない方もいれば、本当に人それぞれです。
できるだけお力になりたいと思いますが、
勤労意欲が全く無い方からの相談は非常に難しいです。
そもそも仕事をしたくない。っていうスタンスなので、その人の健康上の問題、メンタル上の問題など、各々が抱えている問題が起因している場合もあるのかもしれませんが、勤労意欲がないことを知ってて大切な法人様に紹介は難しいし、キャリアの相談をさせていただいても、建設的なお話ができません。
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そういった方ほど、『そもそも仕事にやる気のない自分でも、やる気になるような条件のいい仕事、環境面が最高の仕事があれば、やる気になるかもしれない。そんな求人を紹介してほしい』と思っている場合があります。
まあ『やる気がなくても全然できる仕事がいい』と思っているかもしれません。
ただ、
それでも難しいのです。
食欲がないです。って言っている方に料理出せると思いますか?
『食欲がないけど、自分が好きそうな料理を出してくれたら、もしかしたら食欲が出てくるかもわからないから、とりあえず出してみて!』って言えます?
仲のいい家族や友人には言えたとしても、レストランに入ってそれは言えないですよね?
まあ、ちゃんとお金払ってくれるなら料理も出てくるのかもしれませんが、マトモなシェフほど嫌がるでしょう。帰ってお休みください、って思うはずです。もう必要最低限の栄養補給を自分でしていただくしかないかもしれません。
自分勝手で横柄な方。
自分勝手で横柄な方には、正直に言って憤りを感じることがあります。
レストランとかに行っても、横柄なタメ口で、注文したり、よくわからないクレームつけている方って、普通に気分よくないですよね?たぶん、やってる本人はそれで気分がよくなっていたり、マウントを取った気になっているかもしれませんが。
横柄な求職者は、残念ながら最初の数秒話しただけでわかります。いや、話す前からこっちも薄々と気付いてることが多いです。
こちらの質問には何も答えず、とにかく自分の希望や条件だけを伝えて、好条件の求人の情報をよこせ!という態度です。
紹介業っていうのは、すなわち仲介業になりますので、仮にそんな好条件の求人をこちらが持っていたとしても、求人先の担当者にこの横柄な求職者様のことをどのように紹介すればいいのでしょうか?
『すごくコミュニケーションがうまくて、経歴もよくて、即戦力なので面接してもらえませんか?』なんて、嘘でも言えないわけです。
転職エージェントというのは、求職者様の御用聞きでも召使いでもありませんので、お互いリスペクトを持って接していきたいなと思っております。
よって、そもそもコミュニケーションが難しい横柄な方の場合、こちらから遠慮なくお断りさせていただいております。ご紹介先に失礼な態度やご迷惑をかけるわけにはいきませんので、リスクヘッジをさせていただいております。
(関連記事/面談・面接をドタキャンする求職者様について。)
他紹介会社で面接が決まっている方。
さて、転職をご検討している方の場合、複数の転職サイトに登録したり、求人サイトに登録することは、ごく普通のことだと思います。
(関連記事/転職サイトに複数登録する場合のメリット・デメリットとは?)
なので、これ自体は、特にNGだということではありません。
いろんな紹介会社・転職サイトがありますから、自分に合ったエージェントを見つけるなり、求人情報を取得できるよう比較してもらったらいいと思います。(関連記事/無名で小さい紹介会社だからこそ、安心できる?)
ただ、ときどき不思議に思うのですが、
他社紹介会社様から求人提案された求人に応募して、面接がすでに決まっているのに、『この求人の詳細を教えてもらっていいですか?面接対策をしてもらっていいですか?』とSHERPAに相談・依頼があります。
『その紹介会社は、何をやっているんですか?』というツッコミと、『よくそれウチにお願いできたな!』というツッコミがダブルで出てきそうになります(笑)
『いや、そもそもなんで詳細も理解してないのに、求人に応募したんですか?』っていうツッコミもできますし、どんどん出てくるかもしれませんね。
これ、実際に年間でもけっこう問い合わせありますよ。
ちなみに有料職業紹介事業者として、厚生労働省から認可をいただいて職業紹介をしていると、紹介先となる法人側から手数料をいただくことが可能になります。(逆に、職業紹介の免許を使って斡旋を行う場合、求職者からはお金を取ってはいけないルールもあります)
たとえば、
面接だけセッティングした紹介会社がいたとして、その会社が求職者様に対して何も行わず、求人先の具体的な仕事内容や、雇用条件の確認、もしくはその求人先企業に転職することで当該求職者の直近の生活がどうなりそうか、また中長期的なキャリアががどうなりそうかというコンサルティング業務をSHERPAが担い、求人先企業への面接がうまくいくよう面接対策を行う業務もSHERPAが行う。
紹介手数料は、どうなると思いますか??
もちろん、
面接をセッティングした紹介会社に入り、弊社には1円も入ってこないということになります。
SHERPAを信頼していただける求職者様のために全力でサポートしたい気持ちはありますが、他の紹介会社の利益のために、ボランティアで働くモチベーションと時間はさすがにちょっとないかな、、、というのが正直なところでございます。
ただし、どうしても他紹介会社から面接を受けて、面接対策や応募書類添削だけはSHERPAに依頼したい、ということであれば方法があります。
先ほど、申し上げたように有料職業紹介事業者として職業紹介を行う場合は、求職者様から1円ももらうことができないとお伝えしました。逆をいえば、職業紹介をしていないのであれば、求職者から費用をもらってもOKということです。
つまり、SHERPAから職業の紹介はしませんが、情報量・面接対策費用ということで、求職者様に請求できるということです。(まあ、ここでお金払ってお願いします!というマインドの持ち主なら最初から転職も困ることなく、十分自走できてしまうんですが)
もし、それも嫌だ、、ということなら、そもそも紹介会社を変更することをオススメします。
仲介する立場でありながら、求人先企業の情報も十分に伝えない、面接対策も十分に行えない、ということであれば信用できないですよね。(関連記事/信頼できるエージェントの見分け方。)
そうなる前にお早めにご相談いただければ幸いです。
もちろん、SHERPAからの紹介じゃなくても、ご自身が見つけてきた求人先の情報を弊社が豊富に持っている場合はご本人に情報共有をしたり、面接対策をしっかりと行える場合もあります。でも、それができるのはお互いリスペクトを持って接することができて、ギブアンドテイクができる関係だからだと思います。一方的なクレクレのマインドのテイカーだと正直きつい、というのはあります(笑)
ということで、今回はご紹介が難しい求職者様のお話でした。
キャリアのことだったり、仕事のことで悩んでいる方からのご相談は基本的にはどなたであっても大歓迎です。誠心誠意、お話を聞かせていただきたいと思っております。
でも、さすがにキツい方もいます、、、というお話でした。
一度ご確認いただいたうえでご相談いただけますと幸いです。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。