看護師の転職支援をする。
自分と同じように看護師としてキャリアに悩み、転職しようかどうかを悩んでいる看護師様に対し、キャリアアドバイザーとして寄り添う仕事もあります。
（関連記事/信頼できるキャリアアドバイザーは、あなたの隣にいますか？）
今よりも、もっと休みが欲しいと思っている人。
今よりも、もっと年収を上げたいと思っている人。
（関連記事/転職するなら今よりも条件のいい会社。「いい会社」って何だろう？）
もっと、人間関係のいい職場で働きたいと思っている人。
もっと、専門的な領域について経験を積んでいきたいと思っている人。
（関連記事/看護師が転職する際に押さえておきたい、専門医のこと。）
人それぞれ経験も違いますし、今後のキャリアプランも違います。キャリアプランをしっかりと持っている方もいれば、そもそも何も考えてなくてボーッとしている人もいます。(笑)
自分が看護師として、悩んでいた時の気持ちも思い出しながら、
時には共感し、時には客観的に道筋を立ててアドバイスを行い、寄り添いながらご本人にとって最適な意思決定を下せるようサポートする。ということが役割の1つです。
キャリアアドバイザーの1日。（会社編）
キャリアアドバイザーとして会社で勤務する場合、
だいたいは9時出社で、20時や21時頃までの勤務になることが多いです。（最近はフリーランスでキャリアアドバイザーとして活動している人もいます。会社員として働く場合と、フリーランスとして働く場合の違いについては別COLUMNにて）
朝礼から始まり、求職者様との面談や電話でのヒアリング。なぜ転職するのか？という理由であったり、ご経歴の確認、今後の働き方の希望などお伺いします。
（関連記事/やりたいことがわからない、という看護師様へ。）
病院やクリニック、介護施設などの法人様を相手にした求人状況の確認や、求める人物像や職場の状況などのヒアリング。細かい雇用条件の確認や、いつまでに採用しないといけないか、といった緊急度合いなども確認します。
面接を受ける求人が決まれば履歴書などの書類選考の準備サポートから、当日の面接対策、終わってからのフォロー。採用担当者の厳しい目線を持ちながら、なおかつ求職者のモチベーションを維持しながら、繊細な仕事をしていかないといけません。
同時並行で別求職者様のヒアリングであったり、すでに転職支援が終わって勤務が開始している看護師さんがいれば入職後のサポートなど、日々の業務は多岐に渡ります。
※求職者様と法人様の両方を担当し、ベストなマッチングを目指すという両面型営業の会社もありますし、求職者様を担当するチームと法人様を担当するチームが分かれており、分業制になっている会社もあります。
あと、会社勤めでキャリアアドバイザーをする場合は、
土日祝はほぼ休みになることが多いですね。けっこう人材業界あるあるだと思いますが、法人サイドは人事が休んでいることが多くそれに合わせているのかも？しれません。
ただ、求職者の方が土日が逆に休みだと連絡取りやすいこともあり、電話やメールなどの対応をリモートで行う、という業務はやっているキャリアアドバイザーも多いと思います。
クライアントのお声。
---
『〇〇さんの紹介で転職してよかった！』
『以前の職場よりもプライベートの時間を確保することができて、結婚相手が見つかりました！』
『休日が増えて、なおかつ年収もアップしました！』
---
なんてことを転職してから、メールであったり、お手紙をいただくこともありますし、
仕事のやりがいの1つになるかもしれません。
また、法人様の方から感謝されることもあります。
---
『〇〇さんの紹介で採用した人がとても頑張ってくれてて、現場が活性化しました！』
『また新しく事業拡大をすることになったんだけど、オープニングスタッフについては〇〇さんの紹介で採用したい！』
---
なんて、ご相談をいただくこともありますので、なんとか力になりたい！と思う瞬間かもしれません。
でも、現実は甘くない。
とはいえ、
単なる相談業務で終わっていたら仕事としては成立しないところが難しいところ。
就活相談室などのボランティアと違って、
最終的には求職者様の悩みと、法人様の悩みを、同時に解決しながら、それを売上に昇華させていくビジネスマンとしての結果が求められます。
求職者様の悩みに寄り添う。
一人一人のお話をしっかりと傾聴する。
ということはあくまでプロセスの1つであり、結果でも目的でもありません。
結果を出さないと1円も売上にならない環境で、給与を払い続けるのは赤字になりますから、結果を出さなければ居場所がなくなる、、というのは病院とはまた違ったヒリヒリ感があると思います。（すぐ解雇になることはないですが、さすがに本人も周りも空気を察して退職になることが多いようです）
病院も決して甘くない、厳しい環境だと思いますが、一般企業もそれなりに厳しいですよ？ってことは最初に覚悟持っておいた方がベターですね。
（関連記事/ちなみに、看護師の転職サイトを運営している紹介会社って売上ノルマがあると思いますか？？）
あと、twitter界隈でよく見かけるのですが、転職サイトに登録すると、
「手数料が入るから年収の高いところに無理やり紹介される」
というのは、おそらくですが、事例としてはほぼないんじゃないかな？と思います。（悪質なパターンももちろんあると思いますが・・・）
例えば、同じような仕事内容で年収が300万円と500万円じゃキャリアアドバイザーが無理やりどうこうしようする前に、求職者ご本人が年収を高い方を選ぶでしょうし。そもそもそこまで年収に開きがあれば比較検討に入らないかもしれません。
もう少し年収差がなく、450万円と500万円だったらどうでしょうか？
年収の差こそ50万円ありますが、手数料としての差額は数万円程度となり、言い方は悪いですが、ほぼ誤差みたいなもんです。その数万円のために、本当なら450万円の職場がご本人にとってはベストな職場だと思っているのに、無理やり勧めるなんてことは現実的には少ないと思います。
だって、
それで年収500万円の職場が合わずに早期退職しちゃったら、すべてパーですからね。
取引している法人様のことをご紹介したい想いはあったとしても、年収の高いところばかり連れていく！というのは、そういうハズレなキャリアアドバイザーに当たってしまったが故にイメージができあがっちゃったのか、、と思ってしまいますね。残念ですが。
確かに会社の方針や、キャリアアドバイザー個人の考え方もそれぞれあって、酷い会社も個人もいます。1度登録すると断っても昼夜問わず、いろんな担当者が電話をかけまくってくるところもありますしね（笑）（関連記事/転職サイトに登録すると、電話がしつこいってホント？）
でも、そんなに悪い人ばかりではないと思いますよ。そして、悪い人ばかりじゃないな、、と思ってもらえるようなキャリアアドバイザーが1人でも増えてほしいなと切に願っています。
キャリアアドバイザーの仕事にチャレンジしてみたいかも、、と気になればお気軽にご相談ください。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。
