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お仕事 - UPDATE 2022/01/13

看護師様から、人材紹介業で独立起業したいと相談ありました。

実は、人材紹介業って参入障壁が低いので、ビジネスとしては比較的スタートしやすいのが現状。よって、このような相談は多いのですが、看護師さんが同業者向けにやるとなるとどうでしょうか?


良い面も、難しい面も。


看護師としての経験を活かし、同業者のキャリア相談に乗る。(関連記事/看護師の転職を支援するキャリアアドバイザーってどんな仕事?

 

誰よりも気持ちがわかると思うし、使う専門用語や言語も同じですから、看護師さん同士のコミニケーションとしては非常にスムーズかも。

 

とはいえ、難しい面も出てくるのではないでしょうか。

 

例えば、20代前半の3年未満の経験の看護師様がやるとしたら、30-40代の看護師様のキャリア相談に乗れるでしょうか?

 

実際には、人材紹介会社でも、20-30代のキャリアアドバイザーが多くて、その人らも30-40代の看護師さんのキャリアどころから、医療現場のリアルさえもわかってないことがほとんどです。

 

でも、全然違う業界で生きてきたからこそ、ドライにお伝えしたり、情報共有できるという強みもあります。医療のことはわからなくても、キャリアのこと、転職市場のこと、求人の状況については自分の方がプロだと割り切ったスタンスで対峙もしやすいかと思います。

 

ただ、全く同じ業界出身の看護師様が、自分よりスキルも経験もある看護師様に、キャリアのことだから、求人情報のことだからと割り切って対峙するのはなかなか心理的にも難しい、、のではないでしょうか。(たぶん、双方に違和感があるような気がします)

 

なので、もし経験がそこまで豊富ではない方が同業者向けに人材紹介業をやるとしたら、ある程度は自分の年齢だったり経験と似たようなところにターゲティングを行う方がいいのかな、、というところは思ってしまいます。逆も然りで、経験も豊富にある看護師様が、第二新卒のような若手の看護師様のキャリア相談に乗るとなれば、若手の方も余計に緊張しちゃうかもしれないですよね。笑


マネタイズしないといけない。


また、最も大事なポイントは、看護師さん同士でわかるわかるー!と共感しただけでは、1円にもならないというところ。(関連記事/ちなみに、看護師の転職サイトを運営している紹介会社って売上ノルマがあると思いますか??

 

人材紹介業として、有料職業紹介事業者の許認可を厚生労働省から受けると、求職者であるご本人からお金をもらうことは不可になります。

 

混同しがちですが、キャリア〇〇と名乗り、キャリア相談に乗って、1時間おいくらとか、1ヶ月おいくら、と求職者様から直接お金をもらっている人はコーチング・カウンセリングの名目でお金をもらい、紹介手数料として法人からお金をもらってません。(裏でコッソリもらってるかもしれませんが)

 

逆に、求職者様の転職相談に乗り、紹介先の法人様から紹介手数料をもらっているビジネスモデルであれば、有料職業紹介事業としての形ですので、求職者様から直接お金はいただいていないはず。

 

さて、有料職業紹介事業として立ち上げるのであれば、基本的には後者となります。

 

これで行くなら、紹介先となる医療機関を開拓せねばなりません。

 

つまり、お金を払ってでも、その会社から看護師さんの紹介を受けたい!!という病院だったり、クリニックだったり、介護施設だったり、訪問看護ステーションをどれだけ確保できるか。

 

ここは、とにかく営業活動が大事になります。

 

もしくは、競合他社とアライアンスを組むか。(これって看護師の仕事ですか?て言いたくなることばかりです。笑)


起業は色々と大変。


もしかしたら、訪問看護ステーションの立ち上げ時と感覚的には似てるかもしれませんね。信頼も知名度もない状態から、営業活動を行い集客をして、契約に持ち込まないといけません。

 

とはいえ、人材紹介の場合は、『保険使えて紹介手数料の7割は国が負担してくれるし、紹介お願いします』と取引先から言われる世界ではないのです。まあ、そんな世界なら、今よりとんでもないレッドオーシャンになってたかもしれませんね。笑

 

ですが、人材紹介だとしても看護師の配置基準のこと、診療報酬点数の違い、キャリアアップ助成金や、特定求職者雇用開発助成金などの採用雇用に関するお金のことや、経営のことを勉強して、法人に情報共有しながら提案もしていくことも大事になります。(関連記事/母子家庭の方は是非メモを。看護師はまず知らない、特定求職者雇用開発助成金という制度について。

 

そんなこんなで求職者様のこと、法人様のこと、双方のことを大事に思い、丁寧に仕事をして、時間をかければかけるほど、競合他社に横槍を入れられる可能性も拡大して、やっとこさ理想の求人を提案できた!という時には、『他の紹介会社に紹介された求人があるので、そっちで面接行きます』とお断りされることなんかも日常茶飯事。(関連記事/求職者と法人、どっちが大事?

 

『こっちの求人は残業もないし、人間関係もいいので、本当にオススメですよ!』なんて、実際は残業もあるし、人間関係も悪くて離職率が高いから募集しているのに、ありきたりな煽りをされてるなんてことはザラにあります。

 

とはいえ、求職者様ご本人が最終的に他社で面接に行き、そこから内定が出れば、それを尊重するしかなく、悪いのはすべて自分なわけ。

 

他人の人生、取引先の経営を左右するような仕事だからと、ウソをつかないよう真摯に仕事に打ち込もうとする人ほど、壁にぶち当たる可能性は高いです。(関連記事/信頼できるエージェントの見分け方。

 

個人的には、その壁を打ち壊し、求職者様からも法人からも信頼を勝ち取り、しっかりとビジネスとして昇華してるパターンと、良心の呵責と売上だったりノルマだったりKPIとの狭間で葛藤し、ダメになってしまうパターンと両方見てきました。(関連記事/転職サイトに登録すると、電話がしつこいってホント?

 

そして、圧倒的に多いのは後者です。(そんな自分はと言うと、後者のパターンです。もっと違う方法でと思い独立起業しておりますのでね)

 

看護師さんに限らず、人の役に立ちたい、人の相談に乗ることが好きだ、という少しボヤッとした理想を持っている人ほど、理想と現実の間で悩むことが多いと思います。

 

実際に、起業をするとなるとお金もかかりますし、リスクも伴います。

 

もし、それでも人材紹介業で独立起業したい!ということであれば、いつでもご相談ください。

 

それも含めてキャリアだと思いますので、お役に立てるよう色々とお伝えできることは共有させていただきます。

 

 

 

≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント


自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。

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