最近、増えております。看護師の経験を活かして、医療業界に特化したキャリアアドバイザーになる!ということで、人材紹介会社へ転職されるケース。看護師として、営業未経験で転職して、正直どう?活躍してるの?モノにならなくて、すぐ辞めてるんじゃないの?今回はそんなお話です。
一般企業への転職相談は増加中。
特に20-30代の看護師様が中心になりますが、
「医療機関で看護師として働く」ということではなく、「看護師としての経験を少しでも活かして一般企業で働きたい!」という転職相談は、ここ数年で本当に増えております。
とはいえ、「看護師としての経験を少しでも活かして働く」ということでどんな仕事や業界をイメージしていますか?と聞くと、具体的なイメージを持っている看護師さんはほとんどいません。
(関連記事/看護師なんですが、一般企業で転職できますか?)
そういった場合、その方の看護師としての経歴だけではなく、過去のアルバイトの経験だったり、興味関心、スキルなどを確認し、どういった仕事ならできそうか、どういった内容なら前向きにトライできそうか。(もちろん、企業側の採用ニーズもありますから、そこも念頭に置く必要があり難しいのですが)そういったことを一緒にラリーしながら、いろんな仕事を提案させてもらいます。
ただ、その中でよくご提案させていただくのが、看護師として経験を活かして、同業である看護師さんのキャリア相談に乗るキャリアアドバイザーの仕事です。所謂、人材系のお仕事です。
最近は、コーチング系(求人紹介という出口戦略を持たないので、求人紹介は基本なし。その方のキャリア相談に特化して、コーチング業務のみ。手数料も本人からもらう)の企業も増えてきておりますので、そちらの紹介でもできるのですが、やってみたい!と人気があるのは、人材紹介の方です。
お仕事の内容だったり、1日の流れみたいなものは以前にザックリとコラムにしているのでよかったらそちらをご覧になっていただければ。
(関連記事/看護師の転職を支援するキャリアアドバイザーって、どんな仕事?)
特に、営業未経験の看護師を採用しようという企業は、ある程度は仕組み化がされています。教育体制だったり、売上をあげる仕組みだったり。それなりの大きい会社だと、給与や福利厚生も恵まれていますから、やっぱりそういった雇用条件面でも、ご本人の意向度が上がるんですよね。
では、未経験で人材紹介会社に転職して、看護師は活躍しているのか?通用するのか?
そこんところ、ぶっちゃけ気になりませんか?
難しいと思うところには共通点がある。
直接的・間接的なものを含め、複数の看護師さんを人材紹介会社へと転職支援させていただき、入社後のフォローも行なっているので、まず入社して、どんなことを大変と思うか。ここについては共通点があるとわかっています。
(関連記事/看護師様から、人材紹介業で独立起業したいと相談ありました。)
その1。【
看護師だからこそ求職者の言っていることがわかってしまい過ぎること】
看護師としての経験は本当に活かせるという実感はあるものの、良くも悪くも、現場のことがよくわかるので色々と推察してしまって、相手の意図を汲み取ったアプローチが非常に難しくなる、というものです。
看護師として、看護師の話については、誰よりも共感できるし、情報の共有も容易にできますが、それができるからこそ、仲介するエージェントとしての客観的なアドバイスや、その人のキャリアにとって戦略的なアドバイスなどが難しくなってしまう、という状態ですね。(関連記事/求職者と法人、どっちが大事?)
これは本当にあるあるです。ほぼ間違いなく初期の段階で誰もが陥る症候群といっていいでしょう。
なので、看護師としてキャリアアドバイザーを目指す!となった段階では、この初期に陥る症候群については事前に共有しております。
その2。【PCが使えない】
これも多いですね。病院でもPCの業務はあったかと思いますが、電子カルテとなると、基本的には項目を埋めるだけの使い方になっていたり、ある程度はフォーマットができてたりするかと思います。
人材紹介の企業でも、セールスフォースのような営業支援システムを使ってビジネスをするので、ある程度はそのシステムでフォーマットがあるのですが、まずはそのシステムの使い方にも慣れる必要があります。
またWord、Excel、PowerPointというマイクロソフト系のみならず、notion、slack、chatworkなども使い倒す企業もあります。(笑)
一から資料作ってー!なんて言われたら発狂ものですよね(笑)
このPCによる仕事は、一般企業に行けば、必ず出てくる問題です。もし一般企業への転職にご興味がある方は、PCの作業は、プライベートから色々とチャレンジして慣れておくことをオススメいたします。
とはいえ、こういった最初にぶち当たる壁も共通しているわけなんですが、暖かい目で見守ってくれて1ヶ月近く研修期間として、丁寧に教えてくれるような会社もあれば、ロクな研修もなくほぼ初日からOJTみたいな感じでいきなりGO!みたいな会社もあれば、会社によって全然違いますから、ここは本当に大事なポイントです。
入る会社によって全然違う。
さてさて、
本当に入る会社によって全然違います。
もちろん、人材紹介会社も営業して売上をあげないといけません。ノルマというわけではありませんが、売上目標もあり、これをどのぐらいの設定にするのか。何ヶ月目でこの目標を持つことになるのか。そういったことも会社によって違います。
(関連記事/ちなみに、看護師の転職サイトを運営している紹介会社って売上ノルマがあると思いますか??)
また、これが最も大事なことだと思いますが、売上のあげやすさ。すなわち、成果の出しやすさ。これも会社によって全然違います。
例えば、面談からの成約率も会社によって全然違います。
これって、結構大事な数字なんですよ。
月に何人ぐらいの求職者の方と面談して、最終的に何人ぐらいの方が、決定して入社になるのか。
そもそも、月に何人ぐらいの方と面談してると思いますか?
(関連記事/転職サイトを使う時に、面談する派?しない派?)
それに、面談したら、何人ぐらいの方へ求人をご紹介できると思います?
また、何人ぐらいの方が、実際に応募意思を獲得して、面接設定に至ると思います?
最終的に何人ぐらいの方が、内定が出て、入社承諾に至ると思います?
けっこう、いろんなフェーズがあって、この辺の率も会社によって違ってきます。
極端な事例を出します。
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月に50人面談して、1-2人の決定を出しているという会社。
月に20人面談して、4人の決定を出しているという会社。
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同じ看護師さんのキャリア支援をしている会社ですが、上記の面談数と決定人数から、そもそも会社の中身が全然違うと想像できません?
これ、会社の仕組みの問題なんですよね。経営力のところです。
もちろん、成果のあげやすい環境かどうかで、自分自身の成長速度だったり、メンタルだったり、収入だったり、残業の程度だったり、そういったものが全く変わります。
なので、もしキャリアアドバイザーに興味あるってことなら、どこに躓くのかしっかりと事前に理解したうえで、それでもやってみたいということなら、お気軽にご相談ください。
看護師さんの転職支援、それに人材紹介会社への転職支援。ここはカナリ得意ですのでお任せください。
≪今回のコラム寄稿者≫
YU/SHERPA代表コンサルタント
自動車、IT、美容、金融業界のマーケティングに
精通し、29歳で医療系人材業界へ。その後、独立。
戦略的な提案で法人と個人から信頼を得る、
日本でもレアなMBA/FP保有キャリアアドバイザー。
一男一女を持ち、学生から既婚者の悩みに
共感できる、パンケーキ好きのアラフォー。